ソウル、ファンク、レゲエなどを消化したバンドサウンドに、愛すべきダミ声のヴォーカル。やけのはらが参加したアフロファンク「サウンドシステム」、スティールパンの音色が印象的な「雨の街」、7インチを先行カットした「TIME IS OVER」など、パンクな衝動とブルージーな空気が同居するその音色には、懐かしさと暖かさと切なさがある。身の回りのことを飾らずシンプルな言葉で歌うスタイルは、清志郎を彷彿させる。売れないバンドマンの生活を彼女の視点で歌うタイトル曲は、彼ら自身のことだろう。“続けてもいいから嘘は歌わないで”の一節が秀逸だ。

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