シンガー・ソングライターのミツキ・ミヤワキのアルバムは、手厳しいブラック・ユーモアに満ちている。“ソルトン湖に引退しようと思ってる/23歳になったら/私が自由になることはないみたいだから”と「Drunk Walk Home」で告白し、その後ディストーションのかかったギターとともに絶叫する。本作は基本的にはフォークであるが、ブラック・サバスやリズ・フェアを思い起こさせる、ヘヴィなリフで彩られている。しかし本作が素晴らしいのは、深く突き刺さる歌詞のためだ。“あなたがその手で大切な物を壊したいなら/私の心を打ち砕けばいい”。

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