元ジャパン、なんて肩書きははるか彼方。今や即興や実験に没頭する孤高のミュージシャンとなったデヴィッド・シルヴィアンの新作は、彼が敬愛する詩人フランツ・ライトとのコラボレーションだ。ライトの朗読にシルヴィアンが音をつけるというアプローチで、盟友クリスチャン・フェネスやピアニストのジョン・ティルベリーが参加したほか、以前、大友良英や中村としまると行ったセッションの音源も使用。1曲64分という長丁場のなか、アンビエントな音響とライトのしゃがれた声が融け合って、深い森を彷徨うような内省的なサウンドスケープを展開していく。

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