a tribute to Tetsuroh Kashibuchi 〜ハバロフスクを訪ねて

昨年、12月17日に他界したムーンライダーズのメンバー、かしぶち哲郎に捧げるアルバム。冒頭に並んだピアノの弾き語り2曲、矢野顕子「リラのホテル」〜山本精一「砂丘」で早くもかしぶちの孤高のロマンの世界に滑り込んでいく。そのほか、細野晴臣、あがた森魚、ピエール・バルーなど多彩な顔ぶれが参加しているが、佐藤奈々子「トラベシア」をはじめ、女性シンガーたちのカヴァーから匂いたつ官能もかしぶちの歌の大きな魅力だ。そして、ラストはムーンライダーズとかしぶちの最後のセッション曲「Lily」。そのあまりに美しく切ない旋律が胸に沁みる。

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