前作『ポートレイト・オブ・ア・レジェンド1972−2012』では、デビュー40周年という節目を記念して多彩なゲストを迎えて大いに歌った白井良明。2年ぶりの新作はインスト中心で、前作でちらっと聴かせたジャジーなテイストを発展させて、打ち込みのビートを走らせながら洗練されたプレイを披露。mitoや坂田学とのセッション曲や、ライヴ音源を加工したもの、本人が歌うヴォーカル曲などを織り交ぜて、ギターでスケッチした心象風景のようなパーソナルな雰囲気が漂っている。ギタリストとしての新境地を感じさせる、軽やかだけど味わい深いアルバムだ。

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