2011年にベーシストを癌で亡くして以来、初のアルバム。彼らにとって5枚目となる本作は、聴いていてとても癒される。しかしバンドが受けた傷がとても深かったせいか、最初は悲痛な雰囲気で始まる。オープニングの「Quartz」で、ヴォーカルのトゥンデ・アデビンペは叫ぶ。“俺たちはどのくらい頑張らなきゃいけない?”そんな心の痛みは中盤の「Ride」でやっと治まり、明るいメロディへと変わってゆく。今回彼らは再始動するにあたり、とても勇気を振り絞ったはずだ。“今度はしっかりと地上に種を蒔こう”、アデビンペはタイトルトラックでそう歌っている。

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