活気溢れる東京インディ・シーンから昨年デビューしたバンド、森は生きているが早くもセカンドを発表。前作のアメリカーナなテイストに加えて今回はイギリスのトラッド・フォーク的な要素もあり、繊細にミックスされたふくよかな音響空間で心地よいメロディが陽炎のように揺らめいている。多彩なハーモニーやクラシカルなフルートなど、どの曲も細やかにアレンジされているが、17分に及ぶ組曲「煙夜の夢」のめくるめく展開は本作のハイライトだ。サイケデリックでありながらも洗練された音に、文学的な歌詞が奥行きを与える幻想的な“日本語ロック”。

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