なんと20年ぶりの新作。6年前に亡くなったオリジナル・メンバー、リチャード・ライトに捧げられた本作は、前作『対(TSUI)』のセッションで生まれた曲をもとにデヴィッド・ギルモアとニック・メイソンが手を加えたもの。ラストの曲以外はすべてインストで、4つのテーマに分かれて組曲のように結びつきながら、ピンク・フロイドらしいドラマティックなサウンドを展開する。ギルモアの叙情的なギターをはじめアルバムには穏やかな開放感が漂っていて、ピンク・フロイドという壮大な物語のエンドロールのような雰囲気もあり、往年のファンにとっては涙ものだろう。

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