『アメリカン・アイドル』の決勝戦出場者でアカデミー賞受賞の女優、デヴィッド・ゲッタからミート・ローフにまで及ぶアーティストのゲスト・ヴォーカリストをこなすハドソンは優れた才能を持つシンガーだが、彼女自身は音楽的アイデンティティを確立してこなかった。それも、70年代後半の音楽をダフト・パンクふうに作り直した彼女の3作目で変わるだろう。R&Bとディスコとハウスを混ぜた音楽は珍しくはないが、テルマ・ヒューストンのメリスマやグロリア・ゲイナーのサイレンのような嘆き声をアルバムの中で再現できるのは彼女だけだ。

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