過去30年間を通して、スティーヴ・アルビニは反体制のミュージシャンとしての地位を確立してきた。そんな彼がこのポスト・グランジトリオで羽目を外しているのは、ちょっとした気分転換に違いない。7年ぶりとなるシェラックの新作は、アルビニの大暴れするサウンドに、滑稽な超オタク的歌詞をつけている。ヘヴィなロック「All the Surveyors」では、モンティ・パイソン調の中世の聖歌までやってのけ、ただただ笑える。気楽な娯楽は大歓迎だが、この調子で行くと、2021年にはハワイアンシャツを着ていることだろう。

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