ユー・アー・オール・ アイ・シー

アルバムの冒頭を飾るタイトル曲の、最初の歌声が聴こえてきた瞬間、いや、最初の一音が奏でられた瞬間からその世界に引き込まれてしまう。アクティヴ・チャイルドことパット・グロッシによるデビュー・アルバムは、久しぶりにそんな感覚に襲われる作品だ。トリッピーなエレクトロ・ビートに乗って奏でられるアンシエント・ハープの幻惑的な響きと、パットの深みのある歌声が、どこかこの世のものならぬ世界を創り上げている。これはもう、現代の神話だと言ってしまっていいかもしれない。

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