Less is moreという感覚はこういうことなんだな、と思った。渥美幸裕のアコースティックギター、SAROのタップ、西岡ヒデローのパーカッションというミニマルな3ピース・インストバンドの新作を聴くと、音楽には「音と音の隙間」があることに気付く。その隙間の残響が、音楽そのものはもちろん、それを浴びる我々を豊かにするわけだ。爆音で音の波動を感じるのもいいけど、ヘッドフォンの静寂の中で聴くと、より、その豊潤な音の場に浸れるはず。

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