「わたしがその娘よ」と、ケリー・ローランドは彼女のサード・アルバムのオープニング・トラックで勝ち誇っているが、果たしてそうだろうか? ローランドはいつだって“その他の娘”で、デスティニーズ・チャイルドでの元同僚だったビヨンセの影を、ずっと振り払えずにいた。タイトルは「みなさん、本物のケリー・ローランドです」というメッセージを伝えてはいるが、その2011年仕様のサウンドは、07年の『ミス・ケリー』と大差がない。結局のところ、誰もが史上最高の女性である必要はないのだ。

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