2000年代後半に入ってからの細野の作品は“死”を感じさせるものが多くなったように思うが、本作はタイトルどおり、本当に天国で奏でているんじゃないかというくらいの(すみません……!)あらゆるものから解き放たれた境地で音楽が鳴っている。吉田美奈子、ボブ・ディラン、クラフトワークらの楽曲が並列にあり、アコースティックな演奏に乗ってただひたすら静謐に歌われていくさまは、ぞっとするような美しさ。

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