アリシア・キーズを古風と呼ぶのは自由だ。確かに、5作目のスタジオ・アルバムの口火を切るインストゥルメンタル曲は、自身のクラシック・ピアノで培った腕前を披露している。だが、キーズは古い観念を打破する反逆児であり、時代錯誤なのではない。味のあるミッド・テンポの曲や活きのいい感動的なバラードを、風変わりな和音や不意を衝くメロディ展開やロックやレゲエの飾りを取り入れてさらに味付けしている。

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