いったいなんだこれは、と言わざるをえないインダストリアルな物音で幕を開けるスコット・ウォーカー久々の新作。楽器音ではない、人を不快/不安にさせる音がかなり使われているうえ、規則性がないわけではないがまるで先の読めない構成になっていて、野太く不気味なヴォーカルと相まって異様に物々しい雰囲気が支配している。ひたすらアヴァンギャルドで緊張を強いるが、独創性という意味では今月ぶっちぎりの感動。

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