ロンドン南部のストリートでラップのスキルを磨いてきたルーツ・マヌーヴァは、アークティック・モンキーズにも影響を与えたリリシスト/詩人だ。情熱的かつストイックな姿勢で音楽制作に臨んできた彼が、今回はヒップホップ以前に大きな影響を受けたルーツ・レゲエに接近。「このレコードで意識したのはチャンネル・ワンやスタジオ・ワンの美学なんだ」と彼が言うように(両方ともルーツ・レゲエを象徴するレーベル)、先行シングル「バフ・ナフ」で聴かれるアッパーでカラフルな要素が強まり、今回は陰と陽でいうなら“陽”の側面が強く出た作品だ。

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