洗練された脆弱なポップ・ファンクの「メモラビリア」について、64歳を迎えたドナルド・フェイゲンは、この曲のタイトルの象徴するものを“完璧なる悲運の記念品”と呼ぶ。本作に参加したバンド、特にギタリストのジョン・へリントンは、予想どおりホットかつスムーズで、フェイゲンの声も相変わらず脂の乗った甘い声だ。スティーリー・ダンのフロントマンが自らのオールド・スクールに忠実になったアルバムである。

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