ザ・グレイト・エスケイプ・ アーティスト

ジェーンズ・アディクションの90年以降の2作目、はじめてTV・オン・ザ・レディオのデイヴ・シーテックを起用したアルバムの、濁った水の中を歩いているようなサウンドは、熱狂的でほとんどメタルに近かった2003年の『ストレイズ』とはかけ離れている。ペリー・ファレルはレディオヘッドっぽさをモノにしようと必死で、ギタリストのデイヴ・ナヴァロは困惑したままだ。「ブロークン・ピープル」で、ファレルは爪を黒く塗った弁護士のように迷える人々に手をさしのべるが、救いの声は聞こえているのだろうか。

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