イントロデューシング・ジョス・ストーン

デビュー時から、その天才的なR&Bヴォーカルが話題になった、イギリス出身のジョス・ストーン。まだ弱冠19歳だが、サード・アルバムとなる本作でのジョスは、とても19歳とは思えないパワーと歌唱力を聴かせまくる。おまけに曲によっては、クリスティーナ・アギレラのファンをかっさらうような、くらくらする色気をメロディに放り込んできたりもする。基本的に、本作でのジョスのヴォーカルは狙いがよく定まっている。そして、微妙なニュアンスも見事なもの。というわけで、中身の濃いポップなR&Bが詰まった作品に、仕上がっている。特にクラシック・ソウル的な「ベイビー・ベイビー・ベイビー」などの曲では温かみのあるオーガニックなグルーヴと、強いメロディが立っていて、ジョスの声をよく引き立てている。コモンやローリン・ヒルらとの共演は、自分のステイタスを上げようという思惑がミエミエ。だがしかし、曲のデキはやっぱりいいのだ。

RECOMMENDEDおすすめの記事


MOST VIEWED人気の記事

Current ISSUE