インディーズの若き鬼才、コナー・オバースト率いるブライト・アイズ。正規アルバムの新作『カサダガ』のリリースも控えているが、このEPはそのアルバムのセッションからの音源という内容。それだけオバーストは多作というわけ。で、ここにはかなりイケてるシングル曲が1曲と、なかなかよくできたB面曲が5曲揃っている。サウンドでいうと、どれも、前作からさほど大きな飛躍は見せていない。素晴らしいアコースティックなサウンドや、勢いのあるロックや、カントリーとストリングスがごっちゃになっている。そして、そのサウンドの上にオバースト特有の硬質なメロディと切なく痛々しいヴォーカルをのせている。おそらくこれらの楽曲は、アメリカのソングライターの95パーセントが「自分にもこういうものが書けたら最高」と思うような音源だ。しかし、どれもB面曲。それだけもうすぐ発売の新作はすごいということか。

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