DOWNLOAD JAPAN主催者が語る2020年の展望「ヘッドライナーの名前を聞いたら驚くと思う」

2020年3月29日に開催される「DOWNLOAD JAPAN 2020」

今年3月に日本で初開催されたイギリス発の音楽フェス「DOWNLOAD JAPAN」が、2020年3月29日(日)に再び幕張メッセで開催される。

日本初上陸にもかかわらず幕張メッセに2万人を動員した同イベント。イギリス本国では毎年数万ものファンと、ロック、パンク、メタル、ハードコア、クラシックロックといった幅広いラインナップのバンドが集う。「DOWNLOAD JAPAN 2019」では、体調不良によりオジー・オズボーンの出演がキャンセルとなったものの、ジューダス・プリースト、スレイヤー、アーチ・エネミー、アンスラックス、ゴースト、MAN WITH A MISSIONら全10組が会場を沸かせた。

ダウンロード日本版を主催するのは世界最大の音楽イベント会社、LIVE NATIONの日本支社であるLIVE NATION JAPAN。代表取締役を務めるジョン・ボイル氏に今回インタビューを実施。「DOWNLOAD JAPAN 2020」の話も聞くことができた。

ー日本はハード・ロックとヘヴィ・メタルが人気ですけど、ジョンさんがダウンロードを日本で開催しようと思ったきっかけは何ですか?

私自身がハード・ロックとヘヴィメタルに情熱を注いでいるというのもあり、日本で何かイベントをやりたかったんだ。ダウンロード創始者のアンディ・コッピングとは以前から知り合いで、私がLIVE NATION JAPANに入ってから彼に話をした。「日本でダウンロードをやりたい」と。そしたらすぐにオッケーをもらって、あとはトントン拍子に話が進んだよ。

ー日本では初開催にもかかわらず、会場は幕張メッセという大きな会場でしたが、ブッキングのプレッシャーはありませんでしたか?

私は30年以上、ハード・ロックやヘヴィメタルの世界に携わっているんだけど、ダウンロードは世界中でブランドが確立されているから、ブッキングはとてもやりやすかった。オーストラリアにもダウンロードはあるから、そういう点でも話しやすかったというのはある。同じアジア圏だしね。最初、ダウンロードUKの会場で日本でやるという話を私がした時、みんな是非やりたいと言ってくれたよ。その中にはシャロン・オズボーンもいた。

ーじゃあ、オジーのキャンセルは残念でしたね。

ああ。幸い、彼のエージェントがジューダス・プリーストと同じだったこともあり、キャンセルから1週間でオジーの代わりにジューダス・プリーストが出るという前代未聞の出来事が起こったわけだけどね。

ーそういったことも踏まえて、ジョンさんにとってダウンロード・ジャパン1回目はどうでしたか?

出演者に知り合いや友人も多かったから、同窓会みたいに感じたよ。私が前に手がけていたイベントにヘイルストームが出てくれたのが、2006年のことだったんだけど、彼らとはそれ以来の再会だったしね。スレイヤーにとって最後の日本でのライブという場を提供できたことも光栄なことだった。あとはゴーストのような私にとっては未知のバンドと出会えたことも、この仕事をしていて嬉しい瞬間の一つだ。彼らのライブはとにかく凄かった。彼らはこれからどんどん大きくなるだろう。

ー1回目の成功を受けて、2020年には2回目が開催されます。

ヘッドライナーの名前を聞いたら驚くと思う。ダウンロードUKは毎回100組ぐらいのアーティストが出るんだけど、日本やオーストラリアでは数が限られている。つまり組み合わせが難しいんだ。明確なテーマを持たせて方向性を決めつつ、バリエーションも大事なポイントになる。色とりどりで華やかさを出さないと。そういう意味でも1回目とはまた違うものになるだろう。あとは女性ヴォーカルのバンドも大事にしたい。1回目は10枠ある中でアマランス、ヘイルストーム、アーチ・エネミーと3組が女性ヴォーカルだったからね。

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