ミシガン発、家出少年や行方不明の児童100人以上を一斉に保護

アメリカ連邦保安局ほか複数の法執行機関が9月にミシガン州で大捜索を実施。行方不明だった児童123人を保護した。(Photo By Helen H. Richardson/The Denver Post via Getty Images)

アメリカ連邦保安局ほか複数の法執行機関が、9月にミシガン州で大捜索を実施。行方不明の児童123人を保護した。

ミシガン州警察主導で、アメリカ連邦保安局(USMS)とミシガン州内の複数の法執行機関が合同で9月に実施した大捜索では、ウェイン郡をたった1日捜索しただけで100人以上の行方不明児童を保護するに至った。MISafeKid(ミシガン州の子どもの安全の意)作戦と名付けられた大捜索がウェイン郡でおこなわれたのは初めてで、当初、行方不明とされている301人の児童の保護と身元確認をおこなうことを目的としており、特に性的な目的での人身売買の被害者の捜索に重点を置いていた。

「まず児童が最後に目撃された場所、学校、両親の家に行って、子どもたちがまだ行方不明か、行方不明児童のリストから削除されていないかを両親が法執行機関へ問い合わせたことがあるかを確認した」と、ミシガン州警察のマイケル・ショー警部補がデトロイト・ニュースに語った。「301人のうち107人の所在確認ができ、そのうち103人は自宅もしくは彼らがいるべき場所にいた」

アメリカ連邦保安局が10月初めに出したプレスリリースに123人の所在が確認されたと記載されており、州警察が発表した総数より16人多かったため、実際に保護された児童の総数に関して情報が錯綜していた。

また、アメリカ連邦保安局のプレスリリースには9月におこなわれた個別の捜査についても記載されており、今回の大捜索の前にDMCRU(Detroit Missing Child Recovery Unit:デトロイト行方不明児童保護部隊)所属の連邦保安官補たちは児童行方不明に関する30の事件を捜査するように依頼されたという。

その結果、大捜索の前に9人の児童が保護され、捜索中に7人の児童の所在が判明した。DMCRUの代理人は、食い違いを生じさせた件数は個別のケースが複数の機関の垣根を超えて捜査されたために生じたものと認め、これらは大捜索で保護しようとした301人とは別の行方不明者と説明し、錯綜していた情報を訂正した。

Translated by Miki Nakayama

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