ラテン音楽を世界に発信、CNCOの5人が語る「夢はつかみ取るもの」

「ラテン版ワン・ダイレクション」とも称される平均年齢20歳のボーイズグループ、CNCO(シー・エヌ・シー・オー)が9月にプロモーション来日を果たした。

「ラテン版ワン・ダイレクション」とも称される平均年齢20歳のボーイズグループ、CNCO(シー・エヌ・シー・オー)が9月にプロモーション来日を果たした。

彼らは、ワン・ダイレクションやフィフス・ハーモニーを生んだ名物プロデューサーのサイモン・コーウェルと、1999年に「リヴィン・ラ・ヴィダ・ロカ」が日本を含む世界中で大ヒットを記録したリッキー・マーティンの2人がプロデュースした、ラテン版人気オーディションTV番組『ラ・バンダ』で勝ち残った5人によって2015年に結成された。

今回、エクアドル出身のクリストファー・ベレス、キューバ出身のエリック・ブライアン・コロン、ドミニカ共和国出身のリチャード・カマチョ、プエルトリコ出身のサブディエル・デ・へスース、米カリフォルニア州出身のジョエル・ピメンテル(メキシコ系アメリカ人)の5人にインタビューを実施した。


ーCNCOの皆さんは、自分たちがラテンポップの担い手であり、ラテン音楽の魅力を世界中に広めよう!という使命感みたいなものを持ってたりしますか?

リチャード:そうだね。僕たちがグループとして目指すゴールは、自分たちの音楽や文化を世界中に広めることなんだ。こうして日本に来られたことも、その目標の一つだよね。もっともっと自分たちの魅力を知ってもらいたいよ。

ー北米以外にもヨーロッパや日本以外のアジアの国々を訪れることもあると思うんですけど、国ごとに音楽文化の違いって実感することも多いのでは?

ジョエル:昨日出演したミュージックステーションには、きゃりーぱみゅぱみゅが出演してたよね。日本の音楽には北米やラテンとはまったく違うカルチャーがあると感じたし、その中でラテン音楽を代表してTV番組に出られたことは本当にすごいことだと思ってる。自分たちの音楽が珍しいものではなく、日本でも当たり前のように聴いてもらえたらうれしいな。

リチャード:ヨーロッパの場合はアメリカよりポップな要素が強くて、同じラテンっぽいものでもフラメンコっぽい要素が入ってたりする。僕たちがやってるアーバンなポップっていうのは、もともと馴染みが薄かったんだけど、J. バルヴィンやニッキー・ジャムがヒットしたおかげで、今ではヨーロッパでもラテンのポップも当たり前のように聴かれるようになった。だからアジアでも同じような感じでみんなに届けたいと思ってるよ。


左からクリストファー、エリック、サブディエル、ジョエル、リチャード

ーあなたたちをプロデュースしてくれたリッキー・マーティンは、ラテン音楽を世界に広めたという意味で強い影響力を持っているアーティストの一人だと思いますが、彼からのアドバイスで印象に残っているものはありますか?


クリストファー:リッキーはアーティストとしても人としても本当に素晴らしい人物で、全員が尊敬している師匠的な存在だ。彼が僕らにツアーをするチャンスをくれて、プエルトリコ、チリ、アルゼンチンなどで大観衆の前でパフォーマンスする体験ができた。彼のアドバイスはシンプルで、「いかなるときでも、地に足をつけておくこと」だった。そして「今この瞬間を存分に楽しみ、成功を噛みしめるように味わうこと」って。あとはとにかくたくさん休むようにとも言われたよ(笑)。

ー浮足立たないように、どういうことをしてますか?

ジョエル:僕たちの場合は家族がいつも近くにいてくれるからね。彼らは僕たちを特別扱いしないし、何かあれば注意してくれる。だから僕たちも偉そうな振る舞いをしたりする気にならないし、有名になったからといって変わらずにいられるんだ。

エリック:僕は母親が一緒にいてくれるので、ヘンなことをすれば叩かれるし怒られるよ(笑)。僕に限らず、CNCOを支えてくれて、自分たちを守ってくれるチームが身近にいるのは「地に足をつける」という意味では大きなことだね。

クリストファー:僕たちが成功できているのは、チームの人たちが自分たちのために一生懸命働いてくれているおかげだってことを肝に銘じているし、すごく感謝してるよ。家族、ファン、チームのおかげで今の自分たちがあるんだ。

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