デフ・レパードのフィルが語る『ヒステリア』の奇跡、ボウイと武道館への想い

Toshiya Oguma | 2018/10/05 17:00

| 『ヒステリア』を発表した1987年当時のデフ・レパード。(Photo by Dave Hogan/Getty Images) |



ー『ヒステリア』は昨年、30周年記念エディションで再発されました(今年9月に日本盤化も実現)。このリイシューを通じて、何か新しい発見はありましたか?

フィル:ライブでの演奏について考えながら『ヒステリア』を聞くたびに、30年前のレコーディング当時を思い出すよ。ギターパートをどうやって重ねていくのか、どうやってこのコードを演奏しようか、ハーモニーをどういったアレンジにしようかといったふうにね。音質的にとても複雑なアルバムなんだよ。だからこそ、(自分たちにとっても)常に新しい発見がある。

ー『ヒステリア』のリリース当時を知らない世代に向けて、このアルバムをアピールするとしたらどのように伝えますか?

フィル:ご存知のように、ジョン“マット”ラングがこのアルバムをプロデュースしてくれた。20年経ってもアルバムについて語り合ったり、繰り返し聴きたいと思えるように、彼は全ての楽曲をとても良く仕上げてくれた。実際、リリースされてから30年経った今もこのアルバムは愛されている。その魅力は、時代を超越したマットのヴィジョンがあったからなんだ。



ー『ヒステリア』をレコーディングする際に一番難しかったことは?

フィル:素晴らしい楽曲を作ること、ユニークな音作りに取り組むこと、そして様々な音楽のトレンドを取り入れること--80年代のラップからプリンス、フランキー・ゴーズ・トゥー・ハリウッド、ポリスまで。『ヒステリア』はあの時代に相応しいアルバムにしようと試行錯誤したが、同時にタイムレスで飽きられることがないものにもしたかった。それが一番難しいところだったかな。このアルバムは80年代のデフ・レパードを定義しているとも思う。

ー個人的に、『ヒステリア』からお気に入りのナンバーを挙げるとしたら?

フィル:「Don’t Shoot Shotgun」かな。なぜかというと、この楽曲をよく聴き直しているから。本当に何度も聴いているんだ。



その後の音楽シーンに、『ヒステリア』はどんな影響を与えたと思います?

フィル:ロック、ポップ、R&B--特にヴォーカルの音に関して、自分たちの影響をよく感じるね。

ーあなた自身は、近年どんな音楽をよく聴いているのでしょう?

フィル:ここ最近はレコードを集めていて、ツアー中もよく聴いているよ。どちらかというと子供の頃に戻っている感じだね。アース・ウィンド&ファイヤーやスライ&ザ・ファミリーストーン、ジェームズ・ブラウンなど70年代のファンクにハマっている。
 
ー日本でもこれまで何度もライブを行っていますが、一番思い出に残っている公演は?

フィル:初めて武道館でプレイした時だね(1993年)。ショーを行う前に「武道館」の意味を調べて、「武道を行う会館(martial arts hall)」だと知ったときは、格闘技のファンとしてこの上なく光栄だった。それからビートルズが初めて日本公演を行った場所でもあるし、チープ・トリックの『at武道館』も有名だ。マディソン・スクエア・ガーデン、ウェンブリー・スタジアム、レッド・ロック・アンフィシアターと並んで、武道館は僕らがいつだってプレイしたい会場の一つなんだ。



デフ・レパード「HYSTERIA & MORE」
2018年10月24日(水)東京・日本武道館
2018年10月26日(金)大阪・Zepp Namba
2018年10月29日(月)名古屋・Zepp Nagoya
http://udo.jp/concert/DefLeppard/


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