死亡ひき逃げ事件を起こした米ヒップホップ界の大物、「不抗争の答弁」で刑務所行きを選択

不抗争の答弁を申し立てたマリオン・“シュグ”・ナイト(Photo by Nick Ut-Pool/Getty Images)

デス・ロウ・レコーズの創始者であり、ギャングスタ・ラップを世に広めた一人として知られるマリオン・"シュグ"・ナイト(53歳)は、2015年の死亡ひき逃げ事件の運転過失致死傷罪などの容疑で、不抗争の答弁(罪については認めないが、検察と争わず刑罰を受容)を申し立てた。このまま裁判が結審すれば、刑務所に28年間収監されることになる。

ロサンゼルス郡裁判所の弁護士事務所によると、通常の過失致死傷罪で22年、そして第三者による違反行為のため6年間の追加措置が加わるとのこと。正式な判決は10月4日に下される。

2015年1月、ロサンゼルス南部コンプトンで撮影中だった映画『ストレイト・アウタ・コンプトン』のセットで同作のコンサルタントを務めていたクレ・“ボーン”・スローンと言い争いになり、車でショーンともう一人現場にいたカーターをはねた。スローンは負傷で済んだが、カーターは死亡。ナイトはその場から逃走した。

ひき逃げ、殺人、殺人未遂容疑で起訴されたナイトは「武装した男性に脅かされた」と無罪を掲げ、さらに自分を殺すためにドクター・ドレーが殺し屋を雇ったとも主張した。

事件が発生してから3年間、ナイトは弁護士を解雇し続けた。19日のロサンゼルス・タイムズ紙によると、上級裁判所のロナルド・S・コーエン裁判所に、裁判所が任命した弁護士を却下するよう求めていたという。

Translated by Rolling Stone Japan

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