『イマジン』の未公開デモを含むジョン・レノンの最新ボックス・セットが発売

Kory Grow | 2018/08/25 11:45

| (photo by Bettmann via gettyimages) |

超豪華ボックス・セット『Imagine: The Ultimate Collection』が、2018年秋にリリース予定。さらにレノンによる映画のリイシューやオノ・ヨーコによる新たな著書も出版される。

2枚目のソロ・アルバムに取り組むジョン・レノンは、妻のオノ・ヨーコが見守る中、ティッテンハースト・パークのベッドルームに置かれた白いグランドピアノで『イマジン』を作った。その後、共同プロデューサーのフィル・スペクターとスタジオ入りし、ベース、ドラムス、ストリングスが加えられた。レノンによる歌とピアノだけのシンプルなデモ・バージョンが、アルバム『イマジン』のアンソロジーとしてリリースされるボックス・セット『Imagine: the Ultimate Collection』で初公開される。同ボックス・セットは、2018年10月5日にリリースされる予定。

2016年の初め、とあるオーディオ・エンジニアが、レノンの家族が所有する箱の中から、たまたま『イマジン』のデモ・バージョンを発見した。「1インチ8トラック・リールの背には“アスコット・サウンド”のラベルが貼られ、“ジョン・レノン”、日付、エンジニア“フィル・マクドナルド”、“デモ”とだけ書かれていた」と、エンジニアのロブ・スティーブンスは証言する。「テープの外観からは、何が収められているのかわからなかった。後日、慎重にデジタル化し、ポール・ヒックスの手により見事に甦った『イマジン』デモは、今回リリースされる豪華セットで聴くことができる。正に“セレンディピティ”だ」

アルバム『イマジン』を徹底的に分析したボックス・セット『Imagine: The Ultimate Collection』は4枚のCDと2枚のBlu-rayで構成され、デモ、アウトテイク、スタジオでの会話、各楽曲の特定の要素だけを取り出した“エレメント・ミックス”などが収められている。セットには、“アルティメット・ミックス”、未加工のスタジオ・ミックス、5.1サラウンド・サウンド、リマスター4チャンネル・ミックスも含まれる。さらに『エボリューション・ドキュメンタリー』では、楽曲に関する指示からリハーサル、マルチトラック・ブレイクダウンまで、各曲がデモから完成バージョンに至るまでの過程を追うことができる。2枚組のデラックス・エディション、シングルディスク・リマスター、ダブルLPエディション(黒色盤と透明盤)、デジタル・エディションでも、新たなミックス&リマスター・バージョンを楽しめる。



「『イマジン』には、世界の子どもたちへの果てしない愛と思いやりが込められている」と、オノ・ヨーコはライナーノーツに書いている。

新たなミックスを担当したポール・ヒックスは、テープ音源を24bit/96kHzのハイレゾ音源に変換し、レノンの歌声を強調したよりクリアな音にすることで“アルティメット(究極の)・ミックス”を実現した。4チャンネル・バージョンは、1970年代にスペクター、レノン、オノのプロデュースで作られたものだ。ディスク2にはアウトテイクのほか、ヒックスによる“エレメント・ミックス”が収められている。例えば、ストリングスのみの『イマジン』や、『オー・マイ・ラヴ』のヴォーカルだけを取り出したミックスなどだ。ディスク3は、レノンのティッテンハースト邸宅のスタジオで録音された音源を、何の加工も加えずに収めている。さらにBlue-rayの2枚目は5.1チャンネル・サラウンドでミックスされ、自分がスタジオ・セッションの場にいるような感覚で聴くことができる。ディスク4の『エボリューション・ドキュメンタリー』では、各楽曲が出来上がるまでのストーリーが語られている。

Blue-rayのディスク1にはアルバム全体が、サラウンド・サウンド、ステレオ、4チャンネルの各ミックス・バージョンで収められている。Blue-rayのディスク2には、CDに収められたほとんどの楽曲がハイレゾ・サラウンドで収録されているほか、レノンとオノのインタヴューも含まれる。

ボックス・セットのリリースに合わせ、2018年10月5日には、レノンとオノによる映画『イマジン』と『ギミ・サム・トゥルース』がBlue-ray、DVD、デジタル・エディションで発売される。音声と映像はリマスターされ、初公開の“未編集”スタジオ・ミックスやフォト・セッションの模様なども収録されている。サウンドトラックをドルビー・アトモスでミックスした映画『イマジン』は、劇場公開も予定されている。

レノンの78回目の誕生日である2018年10月9日、オノはレノンとの共著『Imagine John Yoko』を発刊する。オノ自身が未発表の資料から編集したもので、アルバム『イマジン』製作の裏話も含まれる。

原稿執筆現在、ボックス・セットは先行予約を受け付けている。

Translated by Smokva Tokyo

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