伝説の巨大野外フェス「USフェスティヴァル1982」の模様を収めた、2つの映像作品がリリース

世界に先駆けてDVD/Blu-ray化されることが決定した『サンタナ:ライヴ・アット・USフェスティヴァル1982』と、『USジェネレーション:メイキング・オブ・USフェスティヴァル1982』のジャケット

アップルの共同設立者として知られるスティーヴ・ウォズニアックが、「テクノロジーと音楽が融合する俺たち(US)の時代」をテーマに、80年代版のウッドストック・フェスティヴァルを実現すべく私財を投じて1982年と1983年に開催した伝説の巨大野外フェス「USフェスティヴァル」。今回、82年に出演したサンタナのライヴ映像と、このフェスの舞台裏に迫ったドキュメンタリーの2作品が発売される。

「USフェスティヴァル」の第1回目は、1982年9月にカリフォルニア州サンバーナディーノにて気温45度という灼熱の太陽の下3日間にわたって開催され、約40万人という破格の動員数を記録。出演アーティストは、ポリス、サンタナ、トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズ、フリートウッド・マック、ジャクソン・ブラウン、キンクス、トーキング・ヘッズ、カーズ、B-52’s、ラモーンズ、エディ・マネー、グレイトフル・デッドといった錚々たる顔ぶれだ。

その中からサンタナのステージの模様を収録した『サンタナ:ライヴ・アット・USフェスティヴァル1982』と、フェスティヴァル全体を振り返ったドキュメンタリー『USジェネレーション:メイキング・オブ・USフェスティヴァル1982』の2作品が、世界に先駆けてDVD/Blu-ray化されることが決定した。いずれもアメリカのケーブル・テレビ局AXS TVで放送された内容の初商品化で、番組放送時よりも長尺の新編集版となっている。以下、プレスリリースより。

●『サンタナ:ライヴ・アット・USフェスティヴァル1982』について

サンタナは2日目の9月4日(土)に登場し、代表曲「ブラック・マジック・ウーマン」「僕のリズムを聞いとくれ」から当時の最新ヒット「ホールド・オン」や77年のヒット「シーズ・ノット・ゼア」など、往年のラテン・ロックと共に今ではほとんど演奏されることがないAOR路線の楽曲も並ぶ、これまでのサンタナ映像作品にはない超レアなセットリストとなっている。また、サンタナ・バンドの即興性が最も発揮される名曲「ネシャブールの出来事」では、盟友ハービー・ハンコック(key)がゲストでサプライズ登場し圧巻のインタープレイを披露している点も見逃せない。加えて、カルロス・サンタナによる本作品用の撮り下ろしインタビューが数曲おきに挿入されており、USフェスティヴァルの意義や発案者スティーヴ・ウォズニアックについて、自身のキャリアを導いてくれた人との出会いやその揺るぎない音楽観など、ウッドストックにも出演した唯一のアーティストならではの言葉の数々が語られている(収録時間:80分/日本語字幕付)。

『サンタナ:ライヴ・アット・USフェスティヴァル1982』TV放送時のトレイラー



●『USジェネレーション:メイキング・オブ・USフェスティヴァル1982』について

私財を投じて主催したスティーヴ・ウォズニアック(アップル共同設立者)を始め、フェス開催に尽力した関係者と出演アーティストが当時を振り返るインタビュー、準備段階やフェス期間中に撮影された様々な記録映像、そしてライヴのハイライト・シーンを中心に収録。開催・運営に協力した辣腕ロック・プロモーター、故ビル・グレアムの現場での様子や当時としては画期的な大型スクリーンの設置や最新音響システムの導入、来たる時代を提示する場として設けた(ゲームや音楽用の)コンピューター・ブース、観客の健康面や衛生面にも配慮した設営など、現在の野外フェスにつながる新たなフェス基準を作ったとされる斬新なアイディアの数々が盛り込まれていたことが克明に描かれている。また、冷戦中のソ連(当時)と回線を繋いだ驚きの生中継企画の真実(その中継はビル・グレアムがとある理由から電源をいきなり切って中断した)など、フェスに関わった当事者以外には知られていない秘話も披露される。ロック・フェス史上に残る一大イベントの貴重な記録として見応えのあるドキュメンタリー作品となっている(収録時間:105分/日本語字幕付)。

『USジェネレーション:メイキング・オブ・USフェスティヴァル1982』TV放送時のトレイラー





<リリース情報>

『サンタナ:ライヴ・アット・USフェスティヴァル1982』
〈DVD〉SIBP-278  ¥4,000+税
〈Blu-ray〉SIXP-35  ¥5,000+税
発売日:2018年9月12日(水)

収録曲:
1. サーチン
2. ブラック・マジック・ウーマン
3. ジプシー・クイーン
4. 僕のリズムを聞いとくれ
5. ノーホエア・トゥ・ラン
6. ネシャブールの出来事(withハービー・ハンコック)
7. セイヴァー
8. ジンゴー
9. ホールド・オン
10. シーズ・ノット・ゼア
11. マーブルズ
12. オープン・インヴィテーション
13. シャンゴ

(収録時間:80分/日本語字幕付)

●『USジェネレーション:メイキング・オブ・USフェスティヴァル1982』
〈DVD〉SIBP-279  ¥4,000+税
〈Blu-ray〉SIXP-36  ¥5,000+税
発売日:2018年9月12日(水)

ライブ映像収録アーティスト:
ポリス、サンタナ、トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズ、フリートウッド・マック、ラモーンズ、B-52’s、カーズ、エディ・マネー他。

撮り下ろしインタビュー:
スティーヴ・ウォズニアック、スチュワート・コープランド(ポリス)、ミック・フリートウッド(フリートウッド・マック)、ミッキー・ハート(グレトフル・デッド)、マーキー・ラモーン(ラモーンズ)、ケイト・ピアソン(B-52’s)、エディ・マネー他。

(収録時間:105分/日本語字幕付)

Rolling Stone Japan 編集部

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