中川翔子×谷川亮「東京2020大会 公式マスコット誕生の秘密」

Takanori Kuroda | 2018/07/02 14:54

| 中川翔子とキャラクターデザイナーの谷川亮(Photo by Shuya Nakano Styling by Aya Omura Hair and Make-up by Toh)  |

東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の公式マスコットキャラクターに選出された、あの「ア案」をデザインしたキャラクターデザイナーの谷口 亮さんと、中川翔子によるトークセッション。

中川自身も審査員を務め、早くから彼の描いたマスコットを気に入っていたという。日本の伝統をモチーフとしつつ、近未来的デザインに落とし込むそのセンスは、どのようにして培われたのだろうか。

谷口:今日でお会いするの3回目くらいですね。

中川:東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会のマスコットの投票結果発表の時と、その後の打ち合わせ、そして今日ですよね。発表会当日は、本当に直前まで誰も結果を知らず、見事な秘密保持でしたね(笑)。エンブレムの時は若干先に漏れちゃったりしたんですよ。今の時代、どんなに気をつけていても何処かからリークされかねないのに、本当にトップシークレットで情報の取扱いに気を付けていました。

谷口:(笑)。あの日は会場に着くなり控え室に通されて。「絶対に外に出ないでください」と言われていました。最終選考に残った3人の候補者とは、その控え室で初めて顔を合わせました。

中川:じゃあ、発表の瞬間までご本人すら知らない状態だったんですね。実を言うと、今回のマスコットが公募になると決定して候補作を見た時、もう一発で谷口さんの「ア案」が気に入ったんです。花丸つけて激推し。最終選考を通ってすごくうれしかったです。

谷口:え、そうだったんですか! うれしい(笑)。

中川:もう一目惚れでした。東京らしく日本らしく、日本人にしか引けない線でありつつ、今と未来も表しているスタイリッシュなデザインでもあって。「こんな素敵な絵を描くのは、一体どんな人なんだろう?」って思ってたんです。お会いしたらもう、この滲み出る優しさ(笑)。しかも褞袍(どてら)姿だったし。

谷口:あははは。今日はアロハにしてみました。

中川:お似合いです! そんな見た目のインパクトがありながら、第一声が、「この喜びを大好きな奥さんに伝えたいです」だったじゃないですか。

谷口:あの時は、直前で結果を知って、そのまますぐステージの袖に移され待機してたんです。一応、「選ばれた人はスピーチをお願いします」と事前に言われてはいたんですけど、そんなこと事前に考える余裕なんて、3人ともなかったと思うんですよね。だって、まだ選ばれてないんだから(笑)。

中川:(笑)。でも本当に、最高の人が作り出したマスコットが選ばれて、しかも)子どもたちが審査に参加するという、最高の形で決まって本当によかったですね。)子どもたちの会議の様子も覗いてみたかったなぁ。どんな理由でみんな、「ア案」を選んだんだろう。そして、きっと一生の思い出になりますよね。「僕ら、オリンピック・パラリンピックのマスコット選びに参加したんだぞ」って。

谷口:それは僕もうれしいですし、光栄です。

中川:「今、この時代に生きているんだ!」という実感も湧きますよね。そもそもあのマスコットは、どんな風に思いついたんですか?

谷口:キッカケは、しょこたんの告知動画をFacebookで見かけたからです(笑)。

中川:え!本当ですか?

谷口:だから、こうやってお会いすることになるなんて、何だか不思議な気分ですね。今までもマスコット〜キャラクターのデザイン公募があれば、チョイチョイ応募してたんですけど、全然通ったことがなくて。ああいうのって、審査員は大抵お年寄りじゃないですか(笑)。そうすると、後で選ばれた作品を見ると、どれも似たような当たり障りのないデザインばかりなんですよね。

中川:ああ、分かる気がします(笑)

谷口:でも今回はオリンピック・パラリンピックという国を挙げてのイベントだし、しょこたんを始めいろんな業界の第一人者の方が審査してくれるし、今までよりは僕のコンセプトを汲んでもらえるかなという思いがありましたね。しかも、しょこたんがそうやって僕の「ア案」を推してくれてたと聞いて、強い味方がいて本当に良かったなと思います。

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