フジロック出演決定、アッシュが選ぶ究極の失恋ソング

Rolling Stone Japan 編集部 | 2018/06/21 18:13

| フジロック出演が決定したアッシュ |

北アイルランド出身の3人組、アッシュがニューアルバム『アイランズ』を引っ提げて今夏のフジロックに出演決定。「失恋」が大きなテーマとなった同作を踏まえて、バンドの中心人物であるティム・ウィーラー(Vo, Gt)が選んだ失恋ソング11曲をコメント付きで紹介。マーク・ハミルトン(Ba)とティムが答えたショートインタビューと併せてお届けする。

「Rollling Stone Japan vol.03」(6月25日発売)の特集「SUMMER FESTIVAL 2018」でもベストシーンのひとつに挙げられた2004年のRED MARQUEEを筆頭に、フジロックで数々の名演を残してきたアッシュ。持ち前の熱く爽快なポップ・ロックは、さる5月に発表された『アイランズ』でも健在だ。そして、ティムによる失恋ソングのセレクトは、バンドの音楽的ルーツも窺える、非常に甘酸っぱい内容となった。



1:Yeah Yeah Yeahs/Maps

「Wait, they don’t love you like I love you(待って、他の誰も私みたいには愛せない)」って本当に美しいフレーズだよね。自分の元を去っていく恋人に対して、もうこんな風に愛されることはないと伝えて、相手に翻意を促しているんだ。そういうのってうまくいかないものだけどね。

2:The Left Banke /Walk Away Renee
恋愛が終わりを迎えると、目に移る景色さえ変わってしまう。馴染みのあるはずの場所だって、その人がいないとなんだか違う風に見えるものさ。この曲もまた、自分のプライドをなんとか保ちながら、失恋の痛みを乗り越えようとしている歌だよ。僕の元を去ってもいいけど、追いかけはしないよって歌っている。



3:The Stranglers/Walk On By
僕はディオンヌ・ワーウィックが歌ってるやつ原曲が大好きで、そっちはもっとエモーショナルなんだけど、ストラングラーズのヴァージョンをここには入れておきたい。パンクバンドだってタフな見かけの下に、繊細な感受性を持ってるんだ。

4:Thin Lizzy/Running Back
これは本当にロマンチックな曲だと思う。完全に終わっているように思えるような状況で、タフな男が心からの謝罪をみせて、どうしてもやり直したいと2度目のチャンスを請うんだ。

5:Bob Dylan/Don’t Think Twice, It’s All Right
これは他よりもドライな失恋の曲だね。本人はもう前に進みつつあるし、二人はそんなに深く心を通い合わせていなかったのかもしれない。ボブ・ディランはどんなときでもクールなタイプなのかもしれないね。でもその後リリースした『血の轍』や、『欲望』の収録曲「サラ」では彼のもっと人間らしい面をみることができる。「Don’t Think Twice It’s Alright」は物憂げな雰囲気で、でも人生は進んでいくから大丈夫さ、って歌っている。放浪する吟遊詩人のような、ディランの初期のイメージにぴったりな曲さ。

6:Nick Cave & The Bad Seeds/Nobody’s Baby Now
失った恋人は今誰のものでもなくて、そのことがこの人を後悔の念と共に苦しめてるんだ。その恋人が、彼からもらったラヴレターを破り捨てるラインが最高だよ。

7:Joy Division/Love Will Tear Us Apart
コミュニケーションがうまくいかなくなるにつれ、二人の関係が終わりに近づいていく様子を描いてる曲なんだ。まだ同じベッドで寝ているのに、二人がお互いの考えていることを垣間見ることができるのは、寝ている時に無意識に発する言葉を通してだけ。この曲にはたくさんの悲しみが詰まっていて、イアン・カーティスが自殺した理由のひとつは、おそらく彼の結婚生活の崩壊にあると思う。この曲のから伝わる痛みはリアルなんだ。

8:Bahamas/Lost In The Light
恋人になる前、友達だったころの関係を歌った部分がすごくいいんだ。お互いに優しく尊重し合って、思いやりを持って接していた時期が過ぎたものになってしまうっていうのは、とても悲しいことだよね。



9:Leonard Cohen/So Long, Marianne
さよならを告げる痛みを乗り越えたあと、いつか二人の素晴らしい思い出を笑ってふり返るときがいいと願う曲なんだ。思いやりがあって優しい別れ方だよ。

10:Smokey Robinson & The Miracles/The Tracks Of My Tears
この曲は、辛い現実から目を逸らし、別れの痛みを隠すために強くふるまうことについて歌った曲ではベストだと思う。

11:The Velvet Underground/Pale Blue Eyes
結婚している相手との不倫の終焉について歌った曲。この人は、そんな関係はいつまでも続かないことをわかっていて、でも別れの瞬間までも相手の瞳にとりつかれているんだ。”The fact that you are married only proves you’re my best friend, but it’s truly, truly a sin”(あなたが結婚してるという事実のみが、私たちが親友だっていう証明、けれどそれは本当に、本当に罪なこと)っていう歌詞がたまらないよ。ろくでなしのいかがわしい行いは、ルー・リードの数々の名曲に共通してるエッセンスだよ。

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