ショーン・メンデスが語る、大ヒット後の近況とジャスティン・ビーバーへの愛

ーよく飲むお酒は?

ライ&ジンジャーが大好きだ。ただ、ライ&ジンジャーの二日酔いってヒドいから、飲みすぎないように注意しないといけない。テキーラで飲み始める方がいいね。テキーラならドン・フリオかカーサミーゴスだ。

ーそれではアメリカ滞在中にフラストレーションがたまるのでは?

いや、お酒を飲めないからってそれはないね。だってアルコールには注意しているし、友だちとバーで過ごす時間を大切にしているから。どちらかと言うと、お酒じゃなくて、みんなとの付き合いを拒否されている感じなんだ(※アメリカでは20歳以下はバーなどの酒場に入れない)。バーに入れてもらえて、そこでノンアルコールの炭酸飲料を飲んでいられたら嬉しいよ。だって、そうしたらみんなと一緒にいられるし、みんながバーにいる間、僕だけがホテルの部屋で過ごす必要もなくなるから。


米ボストンでコンサート中のショーン・メンデス、2014年(Photo by Debby Wong / Shutterstock.com)

ーアメリカでも飲酒年齢を19歳や18歳に下げるべきだと思いますか?

18歳だと最高だね。だって、ロンドンでは20歳の人間がちゃんと成熟していて、大人に見えるもの。でもアメリカは21歳にならないとバーに入れないことが圧力となって、いざ21歳になるとそれまで押さえつけられていたものが一気に爆発する感じがする。だから、初めて夜遊びする若者たちが馬鹿なことをすることが多いという印象があるよ。(飲酒年齢が)たった数年の違いなのにね。飲酒年齢を下げたら、あのクレージーな言動はなくなるんじゃないかな。

ーあなたはカニエ・ウエストの大ファンですよね。彼の音楽のどんなところに魅力を感じるのですか?

彼の創造性が本当にすごい。自分の言いたいことを臆面もなく言える能力も。大抵の人は音楽として成り立つ要素に基づいて楽曲を作っていると思うけど、彼が作る音楽はみんなが音楽を作るときの基盤となるものだと思うんだ。その点が本当に魅力的だね。

ー最近の彼のツイートや政治的な発言は気になりませんか?

もちろん彼の発言の多くは僕の考えとは全く異なる。でも、今の僕は政治的な事柄に関してちゃんと意見を言えるほど政治をよく知っているわけでもない。ただ、アーティストとしてのカニエ・ウエストにがっかりすることはないよ。彼は素晴らしいアーティストだし、これから先も僕にとっては素晴らしいアーティストのままだと思う。彼の政治的な意見や感情は彼が自由に言ったり、感じたりしてもいいものだから。僕とは一切関係ないね。つまり、僕や世間一般の人が異論を唱えるような発言を彼はしたけど、僕にとっては偉大なアーティストであり、ミュージシャンとして尊敬する人だってこと。

Translated by Miki Nakayama

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