ジャック・ホワイト、人生を大きく変えたパンク・ロックとの意外な出会い

クエストラヴとのインタビューで、青春時代の音楽について語ったジャック・ホワイト(Photo by Mat Hayward / Shutterstock)

クエストラヴが運営するポッドキャスト「クエストラヴ・スプリーム」に、ジャック・ホワイトが出演。自分の人生を大きく変えた、パンクロックとの出会いを語った。「ゴミ漁りがきっかけでザ・ストゥージズやパンクロックを知った」

青春時代に影響を受けた音楽の話題になると、ジャックは当時を振り返り、昔よくやっていたゴミ漁りについて話し始めた。ちょうどデトロイト市が、ネズミ対策として街中にゴミ箱を設置していたころだった。「漁っていたゴミ箱の中のひとつに、ザ・ストゥージズのファーストアルバムのレコード盤があった。あのアルバムが自分の人生を変えた」とジャック。「それがきっかけで、『アイ・ワナ・ビー・ユア・ドッグ』を 4トラックで録音した。あの曲が、自分をパンクロックへ向かわせる大きな転機だったと思う」

ジャックはまた、他に好きなロックバンドとして、ディープ・パープルやビートルズ、レッド・ツェッペリンの名前を挙げた。とくにレッド・ツェッペリンに関しては、『レッド・ツェッペリン I』はデビューアルバムの最高傑作だと称賛。また、若いころはロジャー・ミラーが好きで、「カントリーやフォーク、40年代のサウンドをミックスさせる、彼独特のユーモア・センスが好きだった」とも語った。

インタビューの中では他にも、携帯電話が嫌いなこと、ホワイトストライプズがセカンドアルバムをリリースするころまで家具工場で働いていたこと、数字の中では3が好きなことなどを告白。
「15か16歳のころかな。ソファの制作では、生地を木枠に固定するのにホチキスを3針打ち込むんだ。左側、右側、中央、この3針あれば事足りる。その時にふと思ったんだ、『そうか、なんでも白黒で判断できるわけじゃないんだ』って。共和党と民主党みたいに、なんでも二者選択で白黒つけたがるけど、でも3つ目の選択肢もあって、これが物事をうまく解決するんだ。創作活動においても、3はすごく大事なバランスだと感じた。それ以来、ずっと3にはこだわっている。何をするにしても3がベースになっているんだ」

3月にリリースした最新アルバム『ボーディング・ハウス・リーチ』をうけ、ワールドツアー第1弾をちょうど終えたばかりのジャック・ホワイトは、5月末に出演を予定しているボストン・コーリング・ミュージック・フェスティバルを皮切りに、ツアーを再開する。

Translated by Akiko Kato

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