マーク・ロンソン、10代の頃のパニック障害を初告白

10代の時に経験したパニック障害について初めて語ったマーク・ロンソン(Featureflash Photo Agency / Shutterstock)

マーク・ロンソン、米メンタルヘルス月間に寄せて、10代の頃のパニック障害を語った。「まるで(ラジオのアナウンサーが)耳元で天気予報をがなり散らしているような感覚」と、#MyYoungerSelfキャンペーン動画で告白した。

アメリカのNPO団体「チャイルド・マインド・インスティテュート」が展開するSNSキャンペーン#MyYoungerSelfの一環として、音楽プロデューサーのマーク・ロンソンがプライベートなホームビデオを公開。10代の時に経験したパニック障害について、初めて語った。

彼曰く、「最初にかなりひどいパニック症状が出たのは、たしか14か15歳の時だった」そうだ。「最初はものすごく恐ろしかった。感情に一気に飲み込まれてしまうような感覚なんだよ。自分でも、何が起きているのかわからない。僕の場合はちょっと変わってて、音の聞こえ方が変化する。たとえばラジオを聞いてて、アナウンサーが天気予報をしゃべってると、まるで耳元でがなり立ててるみたいに聞こえてくるんだ。症状を抑えるためには、妹か母親を起こして、話しかけてもらうしかない。友達に電話するんじゃだめなんだ。目の前で誰かが話してくれないと」

「アップタウン・ファンク」で一躍スターになった彼からのアドバイスは、パニック障害の「根源」を探り当てること、そして呼吸法や瞑想など、症状をコントロールする術を見つけること。「パニック障害だからって、決して自分がおかしいわけでも、変わり者なわけでもないんだよ」

今年で2年目を迎える#MyYoungerSelfキャンペーンでは、メンタルヘルスや学習障害を取り巻く偏見に終止符を打つのが目的。サラ・シルバーマン、クリスティン・ベル、ジェームズ・ヴァン・ダー・ビーク、ガブリエル・ユニオン、メイム・ビアリク、リンジー・スターリングなど、大勢のセレブリティたちがキャンペーンに賛同し、自ら動画を撮影した。5月の全米メンタルヘルス啓蒙月間によせて、彼らが撮影した動画や子供の時の写真などが毎日1コンテンツずつ投稿される。

「チャイルド・マインド・インスティテュート」の創始者で所長のハロルド・S・コプレウィッツ博士いわく、「セレブたちの言葉は、精神病に対する偏見の断絶に一役買ってくれるでしょう。メンタルヘルスに問題を抱えている患者や学習障害に悩む患者の5人に1人が、誰からの助けもなく、可能性を見いだせずにいるのです」

Translated by Akiko Kato

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