音楽史上最もセクシーなミュージック・ビデオ・トップ30

Maura Johnston | 2018/05/07 18:30

| ローリングストーン誌が選ぶ「セクシーなミュージック・ビデオ」トップ30 |


9位 カニエ・ウェスト「Fade」

フラッシュダンスにインスパイアされたテヤーナ・テイラーのワークアウトは、2016年のアルバム『Life of Pablo』収録曲「Fad」のMVの目玉なのだが、彼女がシャワーを浴びるあたりから様子が怪しくなる。突然NBA選手である夫イマン・シャンパートが登場すると動物的な種の保存本能全開に。そんなシャワーでの濃厚なシーンが、なぜかシュールな家族ポートレートへとフェイドインする。そして、テイラーも、子供をあやすシャンパートも、羊の上に掲げられた赤ちゃんも、不気味な輝きを放つのだ。

8位 リアーナ「S&M」

ボンデージ賛歌とも言える「S&M」のビデオ・コンセプトはかなりストレートだ。しかし、監督のメリナ・マトソウカスはもっとわかり易い表現にしたかったという。明るい色使いで間抜けな場面も登場する2011年のこのビデオは、バルバドス出身のリアーナと「メディアの間にあるサドマゾ関係を寓話にしたもので、ムチとチェーンだけじゃない」と、2011年にビルボード誌の取材でマトソウカス本人が説明していた。ラテックスの衣装を着たリアーナがご主人様で、リポーターやゴシップ・コラムニストたちをムチでたたいて支配する場面も出てくる。これはリポーターたちが思っている以上にリアーナ自身が自分のイメージをコントロールしている暗示なのだ。

7位 フィオーナ・アップル「クリミナル」

地下室での何気ない集まりが熱を帯びた絡み合いに変化する1997年のフィオーナ・アップルの「クリミナル」は、1995年にカルヴァン・クラインが発表して物議を呼んだ広告キャンペーンのアマチュア・ポルノ的映像をさらにエロチックにしている。部分照明が当てられたもつれた身体は、後悔の念に取り憑かれている曲の雰囲気にマッチしている。(不快感を助長する照明について、監督のマーク・ロマネックは、彼がカメラに安物のハロゲン・ランプをつけた結果だとニューヨーク・タイムズ紙に語っている。「それが何故か上手く行った」と。これが奏功して「クリミナル」は1998年のMTVビデオ・ミュージック・アワードで最優秀撮影賞を受賞した。)

6位 ディアンジェロ「Untitled (How Does it Feel)」

ディアンジェロの2000年の傑作アルバム『ブードゥー(Voodoo)』収録の「Untitled (How Does it Feel)」は、もうこれ以上辛抱できないディアンジェロが誘っている曲だ。どんなビデオを作っていても、セクシーさは避けられなかっただろう。ゆっくりと熱を帯びる誘惑は、マーヴィン・ゲイとアル・グリーンからのインスピレーションをディアンジェロのスタイルに焼き直している。シングルショットで撮影されたこのクリップで、ディアンジェロが身につけているのは十字架のネックレスのみ。徐々に上半身を映し出す大胆なショットになると、見る者の思考は完全に停止してしまう。「ディアンジェロは自分が愛している女性と親密な関係になることを歌っている」と、スター・ジョンズが2000年にニューヨーク・タイムズ紙に語っている。「このビデオが声と身体という非常にシンプルなものなのは、愛する者同士が親密な関係を持っているときに存在するものがそれだから。灯りをつけてやっと自分の恋人の姿が見えるから」と。

5位 ジャネット・ジャクソン「Any Time, Any Place」

ジャネット・ジャクソンのファンタジーが1994年の「Any Time, Any Place」のビデオで実現した。とはいえ、歌詞本来の「野外で愛を交わす」アイデアはビデオの中ではインドアになっている。ジャネットと向かいの部屋に住む男性は、イチゴを使ったり、シャワーを浴びたりしながら、気分次第で行うエロティックなプレイを約束をしている。このクリップはセーフセックスは楽しいものだとう広告にもなっていて、ジャクソンの最後のイメージがフェイドアウトしたあとで「いつでも、どこでも……責任を持って」の文字が現れる。

Translated by Miki Nakayama

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