Spotify創業者ダニエル・エク、テイラー・スウィフトへの再配信説得を語る

Elias Leight | 2018/04/04 18:45

| 米国時間4月3日、ニューヨーク証券取引所で上場したSpotify創業者でありCEOのダニエル・エク(Photo by Antoine Antoniol/Getty Images) |

米国時間4月3日、ストリーミング・サービスSpotifyがニューヨーク証券取引所で上場した。Spotifyの創業者でありCEOのダニエル・エクは、出演したテレビ番組でテイラー・スウィフトに音楽を提供してくれるように説得したエピソードを語った。

Spotifyの創業者でありCEOのダニエル・エクが米国時間4月3日にCBSの番組『This Morning』に出演した。同日、ニューヨーク証券取引所で彼の会社の株取引が開始された。番組では、2017年の夏にテイラー・スウィフトに再びSpotifyに音楽を提供してくれるように説得したときの模様を語った。

エクはダイレクト・リスティング(直接上場)については一切語らず、Spotifyというプラットフォームが持つ能力を力説した。曰く、今よりも多くの人々に、もっと簡単に、今よりも多くの種類の音楽を提供する、と。そんな彼に番組の司会者ゲイル・キングが「自分が最初に掲げたミッションを忠実に実行しているか?」という鋭い質問を浴びせた。エクのミッションとは、「何百万という楽曲に合法的にアクセスできるようにしながらアーティストへ報酬を支払う」というものだ。

キングはこんなふうにエクに疑問を呈した。「実際にはアーティストの権利を侵しましたよね。例えば、テイラー(・スウィフト)。アーティストの中には報酬が不当だと思った人もいますよね?」と言って、彼女は続けた。「そんなふうにたくさんの人々に痛みを与えたのに、今ではあなたとテイラーは再び手を組んでいる。彼女の曲「ラヴ・ストーリー」に“ベイビー、とにかくイエスと言って”という歌詞がありますが、あなたも同じことを彼女に言ったのですか?」と。

エクは後悔をにじませた表情で、スウィフトとSpotifyの決別の責任はすべて自分が引き受けると述べた。「ナッシュビルに何度も、何度も足を運んで、彼女のスタッフと話し合いを持った。このビジネスモデルについて、何故ストリーミングが重要なのかについて、時間をかけて彼らに説明したんだ。たぶん、彼女はストリーミングが成長している姿を見たんだろうね。そして、ファンが彼女にストリーミングを求める姿を見たんだと思う」と付け加えた。

「彼女の新作『ラピュテーション』がリリースされたとき、彼女はストックホルムにやってきて、彼女が納得するやり方でこのアルバムをSpotify上でリリースする方法をこっちのチームと話し合った」とエク。最終的にスウィフトはSpotifyでも『ラピュテーション』をリリースしたが、配信日はアルバム発売日の3週間後だった。とはいえ、Spotifyで配信を開始した初週でフィジカル・リリース123万8千枚に相当するセールスを記録した。

さらに、急激な拡大を遂げているApple Musicのサービスにアメリカ国内のSpotifyユーザーは2018年内に鞍替えする可能性があるという報告書を、キングはエクに突きつけた。それに対してエクは、珍しく力強く「我々は彼らの2倍の大きさだし、まだ余裕があると思う」と応えたのである。

仁義に厚い起業家エクは懐の深さを見せるように、SpotifyとApple Musicがライバルとして競争することは最終的にはユーザーに利益をもたらすと述べた。そして「競争相手が出現すると市場が大きくなることに気付いた」と。

Translated by Miki Nakayama

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