BOOM BOOM SATELLITES 中野雅之が語る「川島道行と過ごした時間、そしてこれからのこと」

BOOM BOOM SATELLITESの中野雅之(Photo by Motomi Mizoguchi)

BOOM BOOM SATELLITESが、3月14日に映像作品『FRONT CHAPTER - THE FINAL SESSION - LAY YOUR HANDS ON ME SPECIAL LIVE』をリリースした。BOOM BOOM SATELLITESにとってラストプロダクツとなる本作。映像・音源を監修した中野雅之が、代官山 蔦屋書店、SHIBUYA TSUTAYA、TSUTAYA ONLINE購入者限定のトークイベントに出演。3月17日、 蔦屋書店3号館で開催されたイベントの模様をダイジェストでお届け。聞き手はMUSICA編集長の有泉智子氏が務めた。

BOOM BOOM SATELLITES、初ライブでの思い出

ー『FRONT CHAPTER - THE FINAL SESSION - LAY YOUR HANDS ON ME SPECIAL LIVE』がBOOM BOOM SATELLITESとしての最後のプロダクトになるわけですが、リリースした今、どんなことを感じてらっしゃいますか?

中野 『LAY YOUR HANDS ON ME』とベスト・アルバム『19972016』、それから念願のライブを今回パッケージリリースすることで、ひと通りやりたいことやファンに伝えたいことはできたと思っていて。今はやり切ったなという気持ちです。

ー中野さんが音も映像も監修されていますけど、いつものようにストイックに作業されたんですか?

中野 そうですね。音はミックスのバランスを取るだけなんですけど、会場に集まっているファンの空気感も含めてのライブという意味合いが強かったので、会場に立てたアンビエンスマイクのバランスがすごく重要でした。そういう調整を1カ月くらいかけながら、それに合わせて映像の編集も監督と一緒にガチでやりました。

ーパッケージの中で20年間を振り返るインタビューをさせてもらったり、いろんな媒体でもしっかりとしたインタビューが掲載されている中、ここではちょっと楽しいお話ができればと思っています。これがBOOM BOOM SATELLITESとしてのラストライブの作品ですが、一番初めにブンブンとしてライブをした時のことを覚えてますか?

中野 覚えてます。大学2年生のときですけど、新宿のアシベホールっていう昔からあるライブハウスで、最近は改装して近代的なライブハウスになっているみたいですけど。

ー未だに里帰りのようにあそこでライブをする人もいますよね。

中野 キャバレーみたいな、戦後のダンスホールみたいな雰囲気のライブハウスがあって、そこで初めてのライブをやりました。当時のメンバーは4人で、川島くん(川島道行)以外にもう1人ギターがいて、DJがいて、僕はベースとエレクトロニクスをやるというスタイルで。先日、僕がバイトをしていた頃の写真を発見したのでTwitterに載せたんですけど、アシベホールでライヴをした時ってそこからさらに4年くらい遡るので、たぶんもっと子どもだったと思います(笑)。

ー初ライブはどんな印象でしたか?

中野 すでに今のスタイルの原型はあって、すごく新しいことをしているなっていう感覚で、やっぱりちょっと興奮していたと思うんですよね。この先何か面白いことが起きるんじゃないかっていう、ワクワクするような気持ちでいました。

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