ピンク・フロイド、クイーン、クラプトン、ジェネシスによる幻のチャリティライブを振り返る

ピンク・フロイドのステージでは、ジェネシスのギタリスト、マイク・ラザフォードがベースを弾いた。バンドは『ラン・ライク・ヘル』、『炎〜あなたがここにいてほしい』をプレイし、続く『コンフォタブリー・ナム』では、ロジャー・ウォーターズのヴォーカル・パートをポール・ヤングが歌った。トリを努めたエリック・クラプトンによる『ストーン・フリー』、『オールド・ラヴ』の後、全員がステージへ上がり、『ギミー・サム・ラヴィン』と『エイント・ザット・ペキュリアー』をジャムした。

本当に変わったコンサートだった。スタジアム級のスターたちが、1793年に全焼した館跡に集まった少人数の観客の前でプレイするのは、とても珍しい風景だった。さらに、観客にタキシードやフォーマルドレスを強制したのも奇妙だ。チケットに10倍以上の値を付けなかったのも興味深いことだし、ほとんど誰もこのコンサートの存在を知らないのも不思議だ。主催者は正式な撮影をせず、本記事のトップのビデオも、ファンによるクオリティの低い部分的な映像の寄せ集めだ。少なくともコンサートが存在したことの証拠にはなるが、クラシック・ロックの熱狂的な夢物語からは程遠い。

Translation by Smokva Tokyo

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