愛憎渦巻くスマッシング・パンプキンズの20年

2010年3月3日
ビリー・コーガンがオリジナル・ラインナップのスマッシング・パンプキンズを解散した後悔を告白。「バンドを解散させないで、ジェイムス(・イハ)を追い出せばよかった」とコーガンが言った。「ジミー(・チェンバレン)に『リハビリに行け。俺たちは続けるから。ジェイムス、お前は出て行きやがれ』と言えばよかった。あの時はジェイムスを友だちと思っていたから、自ら進んで犠牲になったんだよ」と。

2010年7月15日
コーガンが再びスマッシング・パンプキンズ再結成の噂を否定。「オリジナルのラインナップには、高いミュージシャンシップで演奏できるのが2人、出来ないのが2人いる」とコーガン。「ジミーは世界レベルのドラマーだ。ジェイムスは望んだ時だけとてもクリエイティブになる。ダーシーは直感的なベースを弾く。でも、あのバンドは長続きする運命じゃなかった。マジで、俺がいたバンドだった以外にあのバンドに価値があるなら、それはクリエイティブな部分で興味深いことと、利益という点で稼げることだよ。みんなはよく『だからさ、楽屋で仲の良いふりをして、あとは別々の車で移動すればいいじゃないか』とか言うけど、俺のことを嫌っている人間とバンドはできないと思う自分がいるんだよ』と語った。

2011年2月10日
表舞台から姿を消していたダーシー・レッキーが、ミシガンにある自分の農場から逃げた馬が近隣の町を走ったという2年前の罪で逮捕された。ウェッブサイトTMZによると、レッキーは動物を野放しにした罪で告訴され、4つの訴因で告訴されてにもかかわらず、裁判所に出頭しなかったために拘束された。

2011年6月21日
ジミー・チェンバレンをフィーチャーしたバンドSkysawがデビュー・アルバム『Great Civilizations』をリリース。

2012年3月14日
ジェイムス・イハが2枚目のソロ・アルバム『ルック・トゥ・ザ・スカイ』をリリース。

2012年6月19日
スマッシング・パンプキンズが8枚目のスタジオ・アルバム『オセアニア』をリリース。

2014年12月5日
スマッシング・パンプキンズが9枚目のスタジオ・アルバム『モニュメンツ・トゥ・アン・エレジー』をリリース。ドラムはモトリー・クルーのトミー・リー。

2015年6月24日
ツアー前にジミー・チェンバレンがスマッシング・パンプキンズに再加入。USA Today紙にコーガンが次のように語っている。「俺たちはメンバーが決まっていないという状況だってことに突然気付いた。誰でもいいから手近にいる人に『スマッシング・パンプキンズの曲をドラムで叩いてくれ』とは頼めないだろう。ジミーのドラム・パートは本当にテクニカルだし、あのニュアンスを上手く出せるドラマーは稀なんだ」

2016年3月17日
ビリー・コーガンは、今後スマッシング・パンプキンズに誰が入ろうが、誰が抜けようが気にしないと明言。「今の俺は、ある意味、オープンな考え方になっているのさ」とコーガン。「バンド・メンバーなんて一人もいない。もしバンドに誰かいるとしたら、それはジェフ(・シュローダー)だよ。それを踏まえて、ジミーに参加してくれと言ったら快諾してくれた。俺は『嬉しいよ、じゃあ、一緒にやろう』って応えた。俺たちはバンドがどんなものか定義する時期をとっくに過ぎたと思う。何度も繰り返し同じことを掘り下げたから。簡単な答えなんてないし、俺の答えを教えても誰も満足しないようだから、もう気にしないことにした。これから扉は開けっ放しさ」

2016年3月27日
ジェイムス・イハがロサンゼルスで行われたスマッシング・パンプキンズのコンサートに登場して、『サイアミーズ・ドリーム』と『パイシーズ・イスカリオット』収録の楽曲をバンドと一緒に演奏する。コーガンは観客に向かって「そうだよ、ジェイムス・イハだ」と言った。



2016年4月26日
ダーシー・レッキーが遂に沈黙を破り、ミシガンにある無収入の馬牧場に住んでいると近況を伝えた。レッキーはBlast Echoに、音楽を作っているがまだ何もレコーディングしていないと語った。また、イハとコーガンの再会は「とても健全」と言い、彼女もバンドと再会することを考えていると述べた。彼女の誕生日である5月2日には、彼女が再び音楽を作り始めて嬉しいとコーガンが述べ、「前々から言っているけど、俺たちのバンドで彼女ほど音楽的な判断力に優れている人はいないんだよ」と続けた。

2016年7月29日
ビリー・コーガンがスマッシング・パンプキンズのFacebookページに再結成を匂わす動画をポストした。その動画で「かなりデカいことが今起きているから、これから計画を立てるつもりだ。まだ内容は明かせないが、面白いことになるはずだ」と言っている。

Translated by Miki Nakayama

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