ビートルズのインド訪問50周年、あなたが知らない16の歴史的トリビア

7.ビートルズはインドの衣装に夢中になった。

ルイス・ラップハムは彼が新聞社に送ったレポートの中で「他のメンバー同様に、ハリソンも衣装に喜んでいた。刺繍が施されたオーバーブラウス、風変わりな真鍮のペンダント、明るい色の幅広ストライプ柄の綿製のパジャマズボン、あらゆる場面で着るローブ。彼らはジプシーのような風情で、角ばった顔は長い黒髪で縁取られていた」と述べている。

『ビートルズ・アンソロジー』でハリソンがこう述べている。「インドでは西洋の服は着られない。インドの良いところの一つが涼しい服があることだ。大きなバギーシャツとパジャマパンツがそれ。雨樋みたいに見える細いパンツもある」それにスターが付け加える。「よく買い物をしていた。その場ですぐに作ってくれると言うからメンバー全員がインド服を作ったよ。脚の部分がとてもタイトな巨大パンツとか、ネール襟と呼ばれるタイトな襟がついた大きな服とか。あっという間に夢中になったね」

8.ビートルズは『指輪物語』の映画化を考えていた。

ピーター・ジャクソン監督が映画『ロード・オブ・ザ・リング』の三部作を制作して公開する遥か前に、ビートルズはJ.R.R.トールキンの傑作『指輪物語』をモチーフにした映画を作ることを考えていた。2016年のフィリップ・ノーマン著の伝記『Paul McCartney: The Life』によると、アップル・フィルムズの責任者デニース・オデールがインドの僧院にやってきて、次のビートルズの映画プロジェクトで『指輪物語』を扱うことを話し合った。しかし、原作が三部作という長編ゆえ、オデールはメンバーそれぞれに担当パートを割り振ったという。第2部「旅の仲間」をレノンに、「二つの塔」をマッカートニーに、「王の帰還」をハリソンに読むように指示した。

ピーター・サルツマンの著作『The Beatles in India』で、サルツマンはこの映画プロジェクトの監督候補にあがっていたのがスタンリー・キューブリック、ミケランジェロ・アントニオーニ、デヴィッド・リーンと述べている。2014年のDEADLINE誌とのインタビューで、ピーター・ジャクソンは最初ビートルズが同作の映画化プロジェクトに関与していたとマッカートニーから聞いたことを認めた。「ジョン・レノンがゴラム役、ポールがフロド役、ジョージ・ハリソンがガンダルフ役、リンゴ・スターがサム役という予定だったらしい。ポールはとても謙遜して、『僕たちがあの映画を作らなかったのは正解だった。だって作っていたら君が映画化することもなかったし、君の『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズは素晴らしかったよ』と言ってくれた。だから私は『残念に思うのは挿入歌です。あなた達なら最高の曲をあっという間に書いていただろうから』と応えたよ」

Translated by Miki Nakayama

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