カート・コバーンの一人娘、薬物中毒を克服したと告白

カート・コバーンとコートニー・ラブの娘、フランシス・ビーン・コバーンが薬物乱用と2年間のクリーンな生活について口を開いた(Photo by Greg Doherty/Getty Images)

2月13日、フランシス・ビーン・コバーンが自身のInstagramに薬物を断って2年が経過したとポストした。カート・コバーンとコートニー・ラブの一人娘であるフランシスが、自身の中毒を克服する苦労について公の場で一度も語ったことはなく、13日のこの投稿が初となる。

フランシスは「愛する人と一緒の自然に囲まれたオアフで過ごす、この純粋な時間の中でこのポストを始めようと思った」という文章で始まる長文のポストとともに、青い空の下で青々と茂った豊かな山を背景に微笑む自分の画像をアップした。「この瞬間が2018年2月13日の私を象徴している。ここはとても素敵だし、何といっても今日は私がしらふになって2年目の記念すべき日」と。

そして、次のように続く。「SNSで個人的な問題に関する自分の気持ちを共有するのは、興味深くて、万華鏡的な決意なの。決意や慎重さを動員して私がしらふだってことを公にする必要はない。でも、非難されたり、誤解されたり、いつも特定のキャラクターとして扱われることに対する自分自身の恐怖心を消し去ることが重要だと思う」

フランシスの両親は、過去に薬物乱用を克服しようと悪戦苦闘している姿を世間にさらしていた。父親のカート・コバーンは1994年に27歳という若さで銃で自殺した姿で発見されたが、検死で体内に薬物が発見された。 一方、母親のラブも2005年に裁判官から更生施設でリハビリを受けるように命じられた。

現在25歳のフランシス自身もクリーンな状態を維持するために日々闘い続けているのだが、彼女と同じ悪魔と闘っている人たちのために、公人としての自分の役割が彼らの助けになると気付いて、発言せずにはいられなくなったと書いている。
「私が進むこの旅路をしっかりと観察する能力を持ちたい。有効な情報を提供できるかもしれないし、私と同じ問題や違う問題を克服しようとしている人たちに役立つかもしれないから。これまで自分の身に起きた苦痛を伴う、奇妙で、不快で、悲劇的で、どうしようもない事柄や、これから起きるかもしれない嫌な事柄と対峙するのは、毎日続く闘いよ」と続く。

ビジュアル・アーティストであるフランシスは、精神的・肉体的な健康を確実にするために、「平和・愛・共感」という形の前向きさに自分の意識を集中したいと考えていて、それが他の人たちにも「良いこと」を広げられるきっかけとなることを望んでいる。
「身体のケアの仕方は魂のケアの仕方に直結している。両方は相互に関連し合っているし、そうあるべき」と記し、「だから今日は、自分の健康、たくさんの幸せ、感謝、気付き、慈悲の心、共感、力強さ、恐れ、喪失、英知、平和、そして常に感じるそれ以外の無数の雑多な感情を祝う日にするわ。こういう事柄が、自分が何者なのか、何をしたいのか、何になりたいのかを教えてくれるし、自分の限度や限界を気付かせてくれる」

「私は常に進化している。進化を止めた瞬間、私は自分自身に危害を与えることになり、引いてはそれが愛する人たちへのひどい仕打ちとなる。陳腐で野暮ったく聞こえるけど、自分が望みさえすれば人生は良くなる。他の人が知らないことを知っているとは今後絶対に言わない。私が知っていることは私にだけ有効で、もう役に立たない人生から抜け出す方法を探し続ける」と、結んでいる。





Translated by Miki Nakayama

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