マーク・ハミルが明かすルーク・スカイウォーカーの実像

BRIAN HIATT | 2018/01/22 19:32

| 40年以上に及ぶルーク・スカイウォーカーの歴史について語った、マーク・ハミル(Photo by John Wilson) |


「自分が演じたキャラクターに思い入れが生まれるのは当然さ。それを守るために、制作の段階でいろいろと衝突があったことは事実だ」

MH 「映画史上最も印象的な登場シーンの一つ」なんていう大げさな言い方はしたくないけど、少なくとも僕のキャリアにおける登場シーンとしては最高の出来だと思ってる。世間の期待をひしひしと感じていたから、スカイウォーカーのあるべき姿について僕は自分なりの考えをノートにまとめていったんだ。「スカイウォーカーの剣は強力でなくてはならない!」とかね。正確な数字は覚えてないけど、劇中で僕の名前は50回以上登場することになってた。ただ困ったのは、彼らが1年半もかけて脚本を練っている間、僕はその内容について何一つ知らされてなかったことだ。それでいざルーカスフィルムに出向いた時に、「この1年半で我々が考えたアイデアだ」と言われて見せられたのが、マイケル・アーントが執筆中だった台本だったんだけど、ウェットスーツに身を包んだレイとルークが、大海原の海底に沈んだデス・スターの残骸を探すっていうシナリオになっててさ。僕はウェットスーツも水中での撮影も大好きだから興奮したよ。新鮮味もあるし、パインウッドに潜水艦を潜らせるっていうアイデアだけでワクワクした。ウェットスーツを着るのは(エピソード4に登場する)ゴミ圧縮機のシーン以来だったしね。それで僕はスキューバダイビングの学校に通い始めたんだ。

ライアン・ジョンソン(以降RH) でもあれってせいぜい2フィート程度の深さでしょ? それとももっと深くなってる部分があるのかな?

MH そうなんだ、インストラクターが下から水中に引き込んでくれるんだよ。僕が足で合図を送ったら、彼が引っ張るっていう段取りになってた。結局うまくいかなかったけど、誰のせいでもないよ。少なくとも僕は彼らに悪い印象を持ったりはしなかった。ただ両者の考えにギャップがあり過ぎたんだ。あとでJ・Jから台本が送られてきたときに、「1本の映画になるということを意識して、1ページ目から読み進めてほしい」って言われたんだけど、あれは的確なアドバイスだったね。


レイ(デイジー・リドリー)とルーク・スカイウォーカー(マーク・ハミル)

ーライアンによる脚本が届くのを待つ間はどういう気持ちでしたか?

MH 待っている間はいつだって期待を膨らませてるよ。僕らが完全に満足することは決してないんだけどね。巷ではエピソード9の内容について、既にいろんな憶測が飛び交ってるよね。具体的なことはもちろん言えないけど、一歩退いた視点で考えてみるといいかもしれない。脚本を読んだらきっと「このストーリーにおけるルークの役割は何なんだろう?」って思うんじゃないかな。きっとそういうものだと思うんだよ。誰もがストーリーに関する自分なりのヴィジョンを持っているはずだからね。今回の作品にもそういう部分が少なからずあって、いろいろと制限が多かったのは事実だよ。パレットにおける僕のカラーというのがはっきりと決められていたからね。一筋縄ではいかなかった。

RJ 展開について散々思考を巡らせた後で、「これでいくから」ってポンと脚本を渡されるんだから、演じる側も大変だろうね。

MH 常に柔軟であるべきだってことは分かっているけど、自分が演じたキャラクターに思い入れが生まれるのは当然のことだからね。だから脚本を見て、自分の考えとのギャップに納得できないことだってある。それを守るために、制作の段階でいろいろと衝突があったことは事実だよ。もちろんちゃんと解決したけどね。
Translated by Masaaki Yoshida

RECOMMENDED

おすすめの記事