ニール・ヤング等のパブリッシャー、Spotifyに約1800億円の賠償請求

(Photo by Tim Mosenfelder/Getty Images)

トム・ペティやニール・ヤングらの楽曲の権利を管理するWixen Music PublishingがSpotifyを相手に16億ドルの訴訟を起こした。「Spotifyのストリーミングサービスは楽曲に対する適切なライセンスを取得していない」と主張。

トム・ペティ、ニール・ヤング、ザ・ドアーズらの楽曲の権利を管理するWixen Music Publishingは、数千にも上る楽曲をライセンスや対価の支払いなしに使用したとして、Spotifyを訴えた。The Hollywood Reporterが伝えた。Wixenは、損害賠償金として16億ドル(約1800億円)と、楽曲の使用差し止めを求めている。

Wixenの訴訟は、Spotifyによるロイヤリティ未払い等に関する複数の訴訟を伴っている。録音された楽曲には、2つの権利が発生する。ひとつはいわゆる録音権で、レコードレーベルが管理している場合が多い。もうひとつは作詞・作曲に対する著作権で、こちらは作詞・作曲家やパブリッシャーが管理する。

Wixenの訴状によると、「米国内でのビジネスの立ち上げに先立ち、Spotifyはレコードレーベルを対象に録音のライセンスを得ようと試みた。しかし、市場への一番乗りを目指すなかで、必要な作詞・作曲の情報収集活動が十分でなく、多くのケースで、各録音に含まれる作詞・作曲に対するライセンスを取得できていないか、米国著作権法第115条に違反していた」という。

Spotifyの代理人はコメントを拒否している。Wixen側の代理人はローリングストーン誌に訴状の内容は公開したものの、それ以上のコメントは拒否した。

Translation by Smokva Tokyo

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