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ジョンとヨーコのヌード表紙、米大統領選取材など、RS誌にまつわる10の真実

Rolling Stone | 2018/01/08 13:00

| Bettmann / Getty Images |


9. ヒップホップの扱いを巡る内部での論争

ドキュメンタリー全体を通じ、編集の優先順位を巡って若いライターとベテランとが対立する姿が描かれている。ドキュメンタリーの前半では、キャメロン・クロウが、ベテランライターたちが見向きもしなかったディープ・パープルなどのバンドを担当する機会を得たエピソードを回想している。80年代後半から90年代初めにかけては、ラップが論争の中心となった。

「ローリングストーン誌で働いているとき、ちょうどニルヴァーナがブレイクし、怒り狂ったことを覚えている」とアラン・ライトは振り返る。「まったく、ロックバンドはたった1曲ビッグヒットがあるだけで表紙になれるのに、世界的にインパクトを与えたアルバムを3枚も4枚も出しているパブリック・エナミーは表紙になれないなんて!」

10. ビル・クリントンの最初の選挙戦取材は幻滅だった

ローリングストーン誌の政治担当は、ビル・クリントンに大きな希望を抱いていた。彼はベビーブーム世代からの初の大統領候補で、当選すれば共和党から12年ぶりの大統領が誕生するという期待もあった。「ヤン・ウェナーはクリントン一家をたいそう気に入り、ハンターも期待に胸を膨らませていた。ハンターはクリントンに、サクソフォン用のフランス製高級リードをプレゼントまでしていた」と、ウィリアム・グレイダーは振り返る。


Mark Seliger for Rolling Stone

ところが、アーカンソーで行われたクリントンのインタビューで、彼に対する皆の見方が変わり始めた。「ハンターは、銃規制法のほか、薬物規制法に関する質問リストを用意していた。しかしクリントンはこのインタビューで、彼がドラッグに対して寛容な一般的リベラルではない、ということを明確に打ち出すことを望んだ。それを聞いたハンターはムッとして席を立ち、15分後にトールドリンクを片手に戻ってきた。それっきり彼はクリントンに質問しようとしなかった。まるで“私からの質問は終わった。あとは勝手に自分がどんな人間か喋っていればいい”といった感じだった」

「私自身もクリントンの可能性については、その頃広く信じられていたように楽観視していた」とグレイダーは続けた。「私の唯一の後悔は、ワシントンで自分が見聞きしたことを誌上で伝えるのが遅れたことだ。クリントンは本質的に、組織労働者や一般労働者を見捨てている。それは政権1年目で現実のものとなってしまった。そしてそれは、若き大統領候補として国民に約束した誓いを破ったも同じである」


Translation by Smokva Tokyo

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