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エリック・クラプトンが語る、薬物依存、クリーム時代、ギターの未来

DAVID FRICKE | 2018/01/03 11:00

| Photo by John Balsom/TRUNK |

エリック・クラプトンは、ドキュメンタリー映画『Eric Clpaton: Life in 12 Bars』で描写された波乱の人生を振り返ると同時に、ギタリストとしてのこれからを語った。

米TV局Showtimeの新しいドキュメンタリー映画『Eric Clapton: Life in 12 Bars』には、英ブルーズ界の天才として彗星のごとく現れ、世界的なスーパースターへと上り詰めたエリック・クラプトンのキャリアが凝縮されている。映画の前半に印象的なシーンがある。1965年、ロンドンのとあるホテルの一室で、ジョン・メイオール&ザ・ブルースブレイカーズをテレビで観ていたボブ・ディランが、バンドのギタリストのプレイを絶賛しているシーンだ。2017年に72歳となったクラプトンも、当時まだティーンエイジャーを卒業したばかりだった。「本物のシーンだとは今でも信じられないよ。“合成だろ?”って思っていた」と、ドキュメンタリーが上映された翌日、ニューヨークのホテルのロビーでクラプトンは笑った。

リリー・フィニー・ザナック監督の『Eric Clapton: Life in 12 Bars』には、60年代のクリーム時代の貴重なライブ映像のほか、クラプトンを取り巻くさまざまな女性たちのインタビューも含まれている。まずは祖母ローズ。クラプトンを産んだ時にまだ16歳だった母パトリシアと、カナダ人飛行士だった父がイングランドを離れた後、クラプトンは祖母に育てられた。そして最初の妻パティ・ボイド。70年リリースのアルバム『いとしのレイラ』で彼女に対する強烈な恋心を歌った相手だ。さらに本作では、ヘロインやアルコールとの闘いや、91年の幼き息子コナーの事故死など、彼の歌うブルーズの裏側にあるディープなストーリーを率直に表現している。コナーに捧げたバラード曲『ティアーズ・イン・ヘヴン』は、グラミー賞を受賞している。

クラプトンは人生を振り返るだけでなく前を向き、次のスタジオ・アルバムに取り組んでいる。「今まさに制作途中だが、これまで形にされなかった作品から見直しているんだ」と明かした。2014年にリリースされたトリビュート・アルバム『ザ・ブリーズ〜J.J.ケイルに捧ぐ』の元となった音源や、正式にレコーディングされなかったレアな過去のデモなどからも発掘しているという。「J.J.と一緒にプレイした曲がまだあるんだ。曲をダブとミックスしてみたり、純粋なカントリーっぽくしてみたり、いろいろ試しているんだ」 クラプトンはまた、スタジオ・コラボレーターでキーボードプレイヤーのサイモン・クライミーとの新曲にも取り組んでいる。

「2018年にはコンサートも計画している」とクラプトンは、深く、広く、率直に語ってくれたインタヴューの最後に明かした。事実、本インタヴューが行われた2週間後、ロンドンのハイドパークで2018年7月8日、サンタナ、スティーヴ・ウィンウッド、ゲイリー・クラーク・ジュニアらと大規模な野外コンサートを行うことを発表した。ハイドパークは、1969年、ブラインド・フェイスのデビューコンサートが行われた場所だ。「でもツアーを回ることはもうないだろう。1か所で1日ずつさ」
Translated by Smokva Tokyo

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