ロックの殿堂2018:ボン・ジョヴィ、ニーナ・シモン等に決定

一方でボン・ジョヴィは、ギタリストのリッチー・サンボラとベーシストのアレック・ジョン・サッチという、2人のオリジナルメンバーとのパフォーマンスに意欲を示している。「彼らはバンドの歴史の一部だ」。ドラマーのティコ・トーレスはそう話す。「彼らと一緒に出演できたらと思っているよ」とデヴィッド・ブライアンも同調する。「過去があってこそ、僕たちはこうして殿堂入りを果たすことができたんだ。当日は現ラインナップとオリジナルメンバーの両方がステージに立つはずさ。楽しみにしておいて」

ザ・ムーディ・ブルースも、キーボーディストのマイク・ピンダー(1978年に脱退)、そしてフルート/ヴォーカル担当のレイ・トーマス(2002年に脱退)という、2人のオリジナルメンバーとの共演に前向きな姿勢を示している。「ぜひ実現できたらと思ってるよ」とヘイワードは話す。「2人とも僕にとって大切な存在だから。僕をバンドに引き入れてくれたマイク・ピンダーは特にね」

ザ・カーズは解散から22年後の2010年に再結成し、翌年にアルバム『ムーヴ・ライク・ディス』を発表している。その後短期間のツアーに出たものの、2011年8月にロラパルーザに出演して以来、バンドは再び活動停止状態となっている。

ニーナ・シモンは2003年に、そして近年再評価が高まっていたシスター・ロゼッタ・サープは1973年に、それぞれこの世を去っている。授賞式には両者の影響を受けたアーティストたちが出演すると予想される。

授賞式のクライマックスでは、出演者全員によるジャムセッションが恒例となっている。「当日の一番の課題になるだろうね。何せ出演者全員が素晴らしい音楽を残してるわけだから」。ブライアンはそう話す。「スタンダードなブルースなんかを演るのかもね。分からないけど、出演者全員が揃ってから決めるんじゃないかな」

Translated by Masaaki Yoshida

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