VAMPS最新作『UNDERWORLD』:HYDEが語る、海外進出における戦術とは

By Joe Yokomizo
HYDEが語る、海外進出における戦術

―最初にできた曲は?
 
一番最初は『SIN IN JUSTICE feat. APOCALYPTICA』ですね。去年の夏くらいにK.A.Zくんが曲を作ってきて。
 
―これも面白いコラボレーションですよね。というか、今回いろんな国のいろんなアーティストとコラボしているじゃないですか。こういうのってどうやって決まっていくものなんですか?
 
APOCALYPTICAに関しては、2年前にSIXX:A.M.のツアーで仲良くなって"次一緒にツアー廻ろうよ"って話になり、じゃあツアーに向けて1曲一緒に作ろうかという流れでしたね。VAMPSのメンバーは2人なので、じつはそういうコラボがすごく楽なんです。誰が来ても対応できる。ドラムが来ようが、ギターが来ようが、ベースが来ようが、ヴォーカルが来ようが何とでもなる。
 
―2ピースという身軽さを思いきり活かせると。
 
今回も別にコラボを増やしたかったわけではなく、なんかそういう自然な流れで1、2年の間に自然と集まったんですよね。気が付いたらいっぱい入ってんなぁと(笑)。
 
―出来上がってみて、どうですか?
 
作りたかったアルバムが出来たなと思います。
 
―ハードだけどメロウな部分もあり、そのうえで音楽性が一貫しているという。
 
うん。ただ、やっぱりVAMPSのアルバムとしては今までとはちょっと表情が違いますよね。もしかしたら日本のファンの中には"あれ?"って思う人がいるかもしれないけど、振り切ってアメリカ仕様として作りました。やりたいことをやらずして顔色を伺っているようじゃダメだなと思ったので、そこは敢えて貫きました。
 
―日本とアメリカでは良いとされるものが違ってきますからね。そこで改めて聞いてみたいのが、今回のアルバムは全曲英詞ですけど当然日本語の持っている情緒と英語の持っている情緒って違うと思うんです。英語の詞を歌う時はもちろん海外に目を向けていると思うのですが、一方で日本ではラルクにしかり、YOSHIKIさんや小室哲哉さんとのコラボで歌ったりもしているわけじゃないですか。それって似て非なるものなんじゃないかなと思うのですが、その辺ってどうなんですか?
 
そこは割り切るしかないですね。日本の好きな情緒とかエモの部分ってアメリカではウケないから、そこを売りにしてアメリカに行くとかなり遠回りだと思うんです。だから、今回敢えて削除しました。アメリカの土壌で受け入れられるような部分をあつめて、それによって逆に日本人がアメリカの音楽に対して好きな部分を出せたらいいかなと。
 
―その"日本人がアメリカの音楽に対して好きな部分"って何だと思います?
 
うーん、例えば日本人って西の音楽と東の音楽は聴くけど真ん中の音楽は聴かないですよね。ブルースが濃くない、LINKIN PARKとかそういう感じのハードだけどメロディアスな音楽。それを踏まえていうと、今作はちょっと西っぽいと思います。日本人は決して嫌いじゃないと思うんだけど、果たしてVAMPSのこれまでのファンが好きになってくれるかと言うと、ちょっとだけ自信がないです(笑)。
 
Text by Rika Suzuki (RSJ)

RECOMMENDED

TREND