中野雅之が語る、BOOM BOOM SATELLITESの20年

By Joe Yokomizo
BOOM BOOM SATELLITESの中野雅之が20年間を語る

―スーパーレアケースですもんね(笑)。
 
本当にかなり特殊だと思うし、最終的には文字通り川島くんのことを看取ることまでやったわけで。そこまでの関係性を持ってひとつの音楽を作ったり、ライヴ1本に挑んだりする人間関係ってほとんどないと思うので、面白いですよね。面白いと言ったら川島くんに悪いけど。興味深いです。どういう縁だったのかなって。あんまり科学的な話じゃないけど、やっぱり川島くんが生まれ変わったらどこかで会って、また一緒にやる機会とかあったらいいなって思うんです。僕がどこかで生まれ変わって、川島くんも生まれ変わって、会ってしまったらヤバいですよね、また面倒くさいことになるじゃないですか(笑)。
 
―またあのヒリヒリした日々が再び繰り返されるっていう。これは答えていただかなくても大丈夫ですが、最後に川島さんと交わした言葉って何だったんですか?
 
川島君の病気は徐々に機能を奪われていくので、最期はしゃべれなくなっていたし、ご飯も食べられなくなっていたんです。でも、いよいよ亡くなっていく時間を待つだけっていう状態になった時に、悟ったような、全部自分の運命を飲み込んでいるような顔をしているように見えたんですよね。世間的には40半ばで亡くなるのは短くて、残念で、かわいそうだと思われるけど、僕はその顔を見た時はそういうふうには思わなくて、人生をまっとうしたなって思ったんです。音楽家としてもそうだし、家族にも囲まれている。子供もまだ小さいし、もちろん大きくなるのを見たかっただろうし、もっとたくさん家族と時間を過ごしたかっただろうと思うんですけど、みんなに送り出されて、担がれて送り出されている感じがすごくあったので。最期、たぶん川島くんはありがとうって言ってくれたんです、手を振って。もう声が出なかったのでわからないんですけど、ただなんとなく、直感的にそう感じた。僕も心の中で思っていたのは、ありがとうとか、そのくらいシンプルなことでした。
 
―僕らとしても、BBSがまっとうした時間を最後まで見届けられたという思いです。今後は、やっぱり中野さんはソロ活動か、違うプロジェクトを始動するかという感じですか?
 
ソロかぁ(笑)。うーん、どうですかね。まだ決めきれていないので、来た話をやっちゃう感じかなぁ。今、あるアーティストと"ちょっと中野さん曲つくりましょうよ""ああいいよ、作ろう、作ろう"って感じで曲を作っているんですけど、それも楽しいんですよね。人とやって勉強になることも多いし。でも、やっぱりいつかは自分自身の音楽を作らないとな、とは思っていますよ。
 
―楽しみにしています。そういえば、今回の限定盤の映像が面白くて。本当にライヴでMCしないんですね。
 
MCはやらない。意地でもやらない(笑)。
 
―でも、いつかまたソロで、自分の音楽でライヴをやる時がきたらMCはしなきゃいけないと思いますよ(笑)。
 
ふふふ(笑)。ライヴをやる人間としてカッコよくいれればいいけど。
 
―微力ながら応援させていただきます。
 
ありがとう。
 


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BOOM BOOM SATELLITES
ブンブンサテライツ 1990年に結成した中野雅之(プログラミング/ベース)と川島道行(ヴォーカル/ギター)からなるエレクトロニック/ロック・バンド。1997年にベルギーのレーベルからデ
ビュー、国内外で人気を博す。2016年10月9日、川島が脳腫瘍のため逝去。3月1日に中野がマスタリングを担当したベストアルバム『19972016(初回限定盤)』『20082016(通
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