MIYAVI インタヴュー:俺は止まらないし、振り返ってる暇もない

By RollingStone Japan 編集部
デビュー15周を迎えたMIYAVIが語る、過去、現在、未来の自分。

—それはアーティストたちの間でも?

うん。たとえばカリフォルニアに住んでると、周囲にトランプを支持してる人たちって少ないんですよ。でも確実にトランプを支持する層はいる。大事なのは、全ての物事には因と縁があるってこと。波のように満ちては引くというか、物事は起こるべくして起こる。オバマ政権になって8年経って、大事なのはこのまた先だと思うんだよね。そのために今何ができるのか? 三歩進んで三歩下がらないように、その後退を二歩か一歩に食い止めて、その次また三歩進む。それが大事だと思います。

呼吸みたいなものだと思うんですよ。俺はそういう風に今の状況を捉えてる。そこにはそこに至るまでの何かがあった。トランプが悪いとかじゃなくて、国民がトランプを選んだ状況がどこかにあって、それが何なのか、本質的な問題を考えないと何も変わらない。それは日本も一緒。今の状況を作ったのは俺たち自身でもあるんだってこと。

チャリティと一緒で、今は政治家になったり、政治を語ったりすることがクールじゃないんだよね。だから、それをカッコイイ奴らがカッコよくしていかなくちゃいけない。「俺、政治語らないんで」とか、そんな時代は終わってる。そこはメディアもアーティストもちゃんと発信していかなきゃダメ。ちゃんと啓蒙していかなくちゃいけないと感じています。

—アーティストの言動がもたらす影響力って本当に大きいですよね。そのアメリカで今起きてるムーブメントを、MIYAVIさんなら日本に逆輸入できるのではと期待しています。

この前、タイの難民キャンプであるお坊さんに出会って、教育と農業とリサイクルをしている姿を見て感銘を受けました。そういうことは、音楽を通じてでもメディアを通じてでも発信していけることで、ゴールは一緒なんだよね。

難しいところだけど、経済活動における成功は必ずしも正解ではない。"生産"するということは"消費"をするということで、人間が水を飲んでそれを排泄するのと一緒で、地球が回って太陽が昇っては沈む。そういうサイクルの中で、人が生まれては死んでいく。俺らはその過程で色々なものを消費していくわけですが、せめてその消費が効率的であってほしいなと思うんですよね。

大事なことは教育と対話力だと思う。そういう意味では、大人も義務教育を受けるべきなんですよ。子供を育てるのも大事だけど、その大人を育てないと子供も育たないなって。栄養のない土地に種撒いてもいい木は育たないからね。

全ては「明日も笑っていたいじゃん」って話。明日どんよりしていたくないじゃないですか? じゃあ、より良い世界を作るために、それぞれが、それぞれのやるべきことをやるってだけなんだと思います。



MIYAVI
1981年、大阪府生まれ。ピックを使わずにすべて指でエレクトリックギターを弾くという、独自のスラップ奏法で注目を集め、昨年の「SLAP THE WORLD TOUR 2014」を含めて、これまでに北米、南米、ヨーロッパ、アジア、オーストラリアなど、約30カ国、250公演以上のライヴを行っている。2015年にグラミー受賞チーム「ドリュー&シャノン」をプロデューサーに迎え全編ナッシュビルとL.A.でレコーディングされたアルバム『The Others』をリリース。アンジェリーナ・ジョリー監督映画『アンブロークン』 で俳優としてもハリウッドデビューを果たし、2017年公開の『キングコング:髑髏島の巨神』にも出演。三池崇史監督の映画『無限の住人』の主題歌『Live to Die Another Day -存在証明-』も手がけるなど、様々な分野で幅広く活躍中。
http://myv382tokyo.com/


『ALL TIME BEST “DAY 2”』
 発売日:2017年4月5日(水)

DISC 1 -DAY 1-
(01) What’s My Name ? - Day2 mix(新録)
(02) Universe - Day2 mix (新録)
(03) Ahead Of The Light - Day2 mix(新録)
(04) 素晴らしきかな、この世界 –What A Wonderful World - Day2 mix(新録)
(05) Guard You- Day2 mix(新録)
(06) Live to Die Another Day -存在証明-(新曲:映画『無限の住人』主題歌)
(07) What’s My Name ?
(08) Survive
(09) Torture
(10) Strong
(11) Day 1
(12) Ahead Of The Light
(13) Horizon
(14) Secret
(15) Real?
(16) Let Go
(17) The Others
(18) Afraid To Be Cool
(19) Fire Bird
(20) Long Nights 
DISC 2 -DAY 0-
(1) ロックの逆襲 -スーパースターの条件-
(2) Freedom Fighters -アイスクリーム持った裸足の女神と、機関銃持った裸の王様-
(3) 結婚式の唄-with BAND ver.-
(4) セニョール セニョーラ セニョリータ
(5) 愛しい人(ベタですまん。)-2006 ver.-
(6) Dear my friend -手紙を書くよ-
(7) 君に願いを
(8) We Love You~世界は君を愛してる~
(9) Selfish love -愛してくれ、愛してるから-
(10) 咲き誇る華の様に -Neo Visualizm-
(11) 素晴らしきかな、この世界 –What A Wonderful World-
(12) 陽の光さえ届かないこの場所で feat. SUGIZO
(13) Girls, be ambitious.(インディーズ盤音源)
Interview by Sahoko Yamazaki (RSJ)

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