MIYAVI インタヴュー:俺は止まらないし、振り返ってる暇もない

By RollingStone Japan 編集部
デビュー15周を迎えたMIYAVIが語る、過去、現在、未来の自分。

—UNHCR活動への参加などは、映画『アンブロークン』でのアンジェリーナ・ジョリー監督との出会いが大きかったと思います。アーティストとしても一人の人間としても彼女との出会いは大きな転機になったかと思うのですが、現在公開中の『キングコング:髑髏島の巨神』にも出演されてますよね。俳優オファーもかなり多いのですか?

多いわけじゃないです。二足の草鞋なんで、逃してる部分もありますよ。『キングコング』はスケジュールが合って、アクションもやってみたかったので参加させてもらいました。今後もできる限りはやっていきたいです。

—演じることって、MIYAVIさんの音楽活動にどんな刺激をもたらしてくれるんですか?

結局、全て人なんですよね。本も映画も音楽も、人生を切り売って商売してるようなもんでしょ? 人は誰かの生活や生き方を見て、「ほう」って言う。結局、全部誰かの物語なんですよ。戦争の物語でも、恋の物語でも、結局誰かの物語なんです。そういう意味で言うと、たくさんの人の物語を知るということ。それによって自分の人としての価値、まあ"深み"みたいなものが増すんじゃないかな、と。いろんな人の生き方、考え方、経験がこの世界にはあって、自分が経験したことのないようなことを経験させてもらえるっていう場が、役者なのかもしれないですね。

表現するという意味では、音楽も芝居も基本は一緒。だけど役者に関しては、ニュートラルな状態でいる必要があって、その上で役を自分にインストールする。音楽家の時は、ずっと自分の役をやってるので、何の制限もないし台詞も適当だけど、俳優というのは人を学ぶということ、そしてその作品の"ワンピース"になること。音楽でも映画のサウンドトラックとか、ファッションショーの音楽とか、コマーシャルとかはそうですね。作品の一部になること。それも学びの場ですね。

—そんなMIYAVIさんが今、一番エキサイトすることって?

ギター弾いてる時ですね。新しい音色を見つけたときかな? あとは娘たち。彼女たちの成長を目の当たりにしたときは、「ワー!」ってエキサイトする。そういう意味で、人生って"発見"なんですよね。



—子どもを育てるって毎日が発見ですよね。自分が知らない世界を子供に見せてもらえるというか。

本当、娘たちの存在は大きいですね。自分の人生を追体験しているようなものなんですよ。自分が子供の頃は断片的にしか見えてなかったものが、改めて俯瞰して見えるというか。「ああ、俺こうだったんだ」って改めて気づきがある。

なので子育ては、自分を再び正していく作業であり、子供たちにもそれを教えていく作業でもある。でもその教えてあげる作業の中で、失敗もさせてあげることも大事なんだなと最近思いますね。

—現在のアメリカは、さまざまなことが大きく揺れ動いている時期かと思いますが、そういったことは肌で感じますか?

感じますね。日本って、政治のことあまり話さないでしょ? でも今、それに似たようなことがアメリカでも起きつつあるんですよ。
Interview by Sahoko Yamazaki (RSJ)

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