サミュエル・L・ジャクソン インタヴュー:史上初、キングコングを恐れない男

By RollingStone Japan 編集部
サミュエル・L・ジャクソンが語る、史上初のキングコングを恐れない男。(C)2016 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC., LEGENDARY PICTURES PRODUCTIONS, LLC AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC. ALL RIGHTS RESERVED
唯一無二のハリウッドスター、サミュエル・L・ジャクソンが、最新作『キングコング:髑髏島の巨神』で、キングコングを恐れない唯一無二の人類を演じた。

映画『キングコング:髑髏島の巨神』は、1933年に製作された特撮映画の古典『キングコング』をはじめ、これまで幾度も映画化されてきた大猿のモンスター、キングコングの起源を描いたアドベンチャー・アクション大作だ。ハリウッド版『GODZILLA ゴジラ』や『パシフィック・リム』の製作チームによって、これまでに見たことのない史上最大のキングコングが誕生した。

そんな史上最強のキングコングに、一人立ち向かう男がいる。サミュエル・L・ジャクソン演じるパッカード大佐だ。アメリカのベトナム戦争敗戦に屈辱と無念を抱えたこの男は、キングコングという強敵と対峙することで、自らの存在意義をかろうじて証明しようとする。来日したサミュエル・L・ジャクソンに語ってもらった。


(C)2016 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC., LEGENDARY PICTURES PRODUCTIONS, LLC AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC. ALL RIGHTS RESERVED

—あなたが演じたキャラクター、プレストン・パッカード大佐が、この映画の中で一番興味深いキャラクターでした。

本当に? ジョン・C・ライリーの役じゃなくて(笑)?

—彼の役もとても面白かったのですが(笑)、パッカード大佐は複雑な葛藤を抱えていますよね。ベトナム戦争が終わり、軍人としての任務は終えたものの、どこか行き場のない思いを抱えています。

確かに彼は興味深い立ち位置にいるよね。彼の中ではベトナム戦争はまだ解決していないんだけど、そんな状況から荷物をまとめてアメリカに帰ろうとしている。多くの人は、ベトナム戦争はアメリカの"敗戦"だと言ってるけど、彼はそう思っていない。故郷に帰れば家族もいるし、新しい仕事もある。彼の兵士としての人生は終わりかもしれないけど、そこから彼の新しい人生が始まろうとしていたんだ。

そんな彼のところに、最後のビッグチャンスが舞い込んでくる。軍人として一旗揚げる大きなチャンスがね。それが髑髏(どくろ)島でのミッションだ。だけど島に上陸した途端、彼のチームはキングコングから猛攻撃を受け、壊滅の危機に陥る。彼にしてみれば、再び戦争の世界に呼び戻されたようなものさ。彼にとっては、キングコングと戦う理由ができたんだよ。多くの部下が殺されてしまったけど、残された部下たちを無事に国に返す義務もある。そうやって彼は復讐の鬼へと化すわけだ。周囲はそんな彼を見て、復讐心で正気を失っていると言うんだけどね。


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彼は古い考えの男だ。自分よりも大きくて強くて早い敵が現れても、そいつをうまく手なずけるか、できなければ排斥してきた。次の章に進むためにね。脚本を読んですぐにわかったけど、彼はベトナム戦争の失敗を繰り返したくない一心で、キングコングをはじめとする失われた世界の怪物たち、全ての敵を叩きのめすということを固く決心しているんだ。
Interview by Sahoko Yamazaki (RSJ)

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